2007年03月04日
BAND OF BROTHERS
バンド・オブ・ブラザーズというテレビドラマシリーズを見た。
スティーブン・スピルバーグが監督である。テレビドラマとは思えないほどのリアルさ、臨場感、映像の美しさは特筆に価する。
ところで俺は米軍が大嫌いである。この世で一番嫌いなものと言っても良いくらいだ。そんな俺が、この映画を見るというのは、どういうことなのだろうか。
それは、単に観たい映画を観るというだけであった。
そうは言っても、アメリカやらユダヤ人やらに、シンパシーを感じることは、ほとんど無いのであった。
どちらかというと、ドイツ人の方が好きである。
しかし、日本人から白人を見ると、別にどっちも同じ顔をしているので、別にどっちがどうということも無いのであった。全く白人同士が殺し合いをしているなあという感じである。
それにしてもすごい。本当にすごい。アメリカ兵は大嫌いだけど・・・・。次も観たい。面白い。という、ジレンマに陥るのであった。
例えば落下傘で、沢山の飛行機からばら撒かれる映像や、対空放射を浴びせるシーンなど、モモモモモモモノスゴい迫力であり、現実はすごいなあと思うのであった。
また、夜に川を挟んで撃ちあいをするシーンは、あまりにも早い弾丸が、光となって、四方八方に発射されるのであり、大混乱で、メチャクチャで、ものすごい。
兵士同士のドラマには、あまり別に感情移入することは無かった。これだけ殺しあっているんだから、死ぬ時は死ぬだろーという感じで、別にどうということは無い。
結局は、アメ万歳、兵士最高という事になるのは、分かりきっているので、本当にウザいわけだが、俺はそういう風には、感じないぞと思いながら観るのであった。もっとアメ公死なねーかなと思いながら観ているのだが、結局アメリカ人が作った映画であり、役者も死んだふりをしているだけであり、結局は観ている自分はスピルバーグの手のひらの上なのであった。
唯一、感情移入できたのは、メーデーーーー!!!!!と呼ばれたらやってくるメディックのドクの話であった。
彼は、顔が四角くてハンサムなのであるが、声が低くて特徴的でかっこいい。雪の中で、膠着状態であり、どんどん仲間で死んでゆき、モルヒネが足りなくなったりする。教会を救護所にしていて、そこで美しいフランス人の看護婦に出会う。兵士の命を救おうとするが、助からず、血まみれの手で二人で見詰め合う。「キミの手は、皆を癒す神様の贈り物だ」「こんな苦しい贈り物なんていらないわ」のような会話をしていた。
そして、町は爆撃を受けて、教会も何もかも爆発して燃えてしまう。
戦闘員ではないメディックが主人公だったので、けっこう感情移入して見ることができた。
面白いのは、ここで主人公であったドクが、他の回では、脇役として出てくる事だ。
それにしても本当によくやるわというのが正直な感想である。よくもまあわざわざ寒い中、夜中に敵と戦うなんて事ができる。俺だったらめんどくさいし、寒いし、危ないし、ケガしたくないし、絶対やりたくない。
わざわざ殺しあって、人に迷惑をかけて、何千万人と人が殺されたのである。白人が本気出したら怖いのである。
Posted by らっっっきー at
00:30
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