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Posted by さぽろぐ運営事務局 at

2007年01月29日

ストレイト・ストーリー




ストレイト・ストーリー(74点)

おじいさんが、離れた兄の所まで、トラクターを運転して、向かうまでの話。様々な出会いがあり、のんびりとしたペースで旅は進んでゆく。一種のロードムービー。ロードムービーというものは、そもそも1930~40年代にかけて、主にアメリカで作られた映画の一形式の事である。それは男達の逃避行動的物語を扱っている。それは近代化の進む社会において自己を規定するものからの逃避、そして自由を願う人々のメンタリティを反映している。そして道路の先のどこかにあるユートピアというものを暗黙のうちに仮定している。問題はそのユートピアを仮定できなくなることである。どこまで行っても永続的な日常があり、その外の世界に自由な世界を思い描けなくなる事こそ、現代の持つ情報の多様性と狭くなった世界が人々のメンタリティにもたらす巨大な絶望であろう。
  

Posted by らっっっきー at 23:59Comments(0)映画

2007年01月28日

勝手にしやがれ



勝手にしやがれ(68点)

ジャン・リュック・ゴダール監督

ヌーペルバーグの代表作。(ヌーベルバーグ・・・1950年代後半~60年代前半のフランスでの新しい映画のムーブメントの事。ゴダール、トリフォー、ルルーシュなどが有名。)
フランス語の会話が意味が深くて詩的でレベルが高い。
「嘘はバカがつくものさ。ポーカーと同じだ。本当の事を言うほど、相手は嘘だと思う。だから、絶対自分が勝つ。」/「傷心と虚無のどちらをとる?」「傷心は妥協だ。全てを得るか、虚無のどちらかだ。」
この映画の撮影方法がまず、特殊だった。カメラは隠し撮りのハンディカメラのみで、脚本も無く、ゴダールのメモのみで撮影は進んでいったらしい。
この突き放した感じがなかなか新鮮だった。
  

Posted by らっっっきー at 23:59Comments(0)映画

2007年01月21日

禁じられた遊び



禁じられた遊び(71点)


第二次世界大戦下のフランスの片田舎。避難する途中、両親が死んでしまい、子犬も死んでしまい、途方にくれる主人公の女の子。死んだ犬を抱えているところをミッシェルという少年が見つけ、家で保護する事になる。その子犬の為に墓を作ってあげるが、他にもヒヨコ、虫などを殺して、墓を作るという遊びに、彼らは夢中になる。馬に蹴られた少年の兄が死んだり、墓から十字架を盗んだり、それが原因で隣の家とケンカをしたりする。隣の息子と少年の姉がいちゃついたり、盗んだ十字架がばれて少年は叱られたりする。そして女の子は孤児院に入れられる。
女の子や少年が無邪気で愛らしい。また無邪気さ故に、突如として訪れる死に対して、戸惑い、それをもてあそび、理解しようとする。それは健気でもあり、残酷でもある。孤児院に入れられた少女が「ミシェール!ミシェール!」と叫んで話は終わる。サウンドトラックが切なく美しい。  

Posted by らっっっきー at 00:03Comments(0)映画