2007年04月22日
◆マスコミと言えばユダヤ系 赤い盾(P1418~1475)

また赤い盾の要約をしてみよう。
赤い盾P1418~1475である。
ロスチャイルドとマスメディアとの関係である。よく言われるのが、マスメディアはユダヤ系に支配されているという事だ。
それはつまり以下に要約されるような事なのかもしれない。
■悪魔の詩事件とは・・・
サルマン・ラシュディーが作者である「悪魔の詩(うた)」という小説が、イギリスのペンギン・ブックスから出版された。
その内容は、イスラム教の預言者マホメットを侮辱するもの。→全世界のイスラム教徒がデモ。
→しかしベストセラーとなり、書籍は回収されず。
→ユダヤ人の英新聞王マクスウェル(デイリー・ミラーは大衆紙第二位)は、イスラムを非難して火に油を注いだ。
■ロスチャイルドとユダヤマスコミ人
・シュプリンガーとは・・→ユダヤ人で、妻がイスラエル児童救済協会理事で、ドイツBilt誌を創刊した。シュプリンガー家はナポレオンの大蔵大臣と結婚、鉄道王ジェームス・ロスチャイルドのひ孫と結婚。
→ナチスの所有していたウルシュタイン出版社を入手。
・英新聞王マクスウェルとは・・・
戦後、シュプリンガーと出版事業。その後、パーガモン・プレスを設立。ロスチャイルド系のハンブローズ銀行より資金調達。つまりロスチャイルドの犬。
■ピアソン社による「悪魔の詩」出版。
英、米、伊では、ピアソンが親会社の出版社が悪魔の詩を出版した。
ピアソンとは・・・→メキシコの油田を掘り当て、ロスチャイルドのシェルに利権を売り、ラザール・ブラザーズ支配権。ロンドンの蝋人形館「マダム・タッソー経営」、フィナンシャル・タイムズのオーナー。
フランスの版元、プレス・ド・ラ・シテの株を大量に持っているのは、ロスチャイルド代理人デベネデッティ、ジェームズ・ゴールドスミス。
■フィナンシャル・タイムズとは・・
・ヨーロッパ政界を動かす力のある経済紙。サッチャー政権の大蔵大臣が出身。EC副委員長の兄も所属。
・支配人マイケル・ヘリーの従兄弟のデニスの妻は、ローズマリー・ロスチャイルド。その再従兄は英MI5ヴィクター・ロスチャイルド、弟はIAEA議長ベルトラン・ゴールドシュミット。ローズマリー・ロスチャイルドの家系にはダイアナ妃。
・重役オリヴァー・プールは、南アのアパルトヘイトのオッペンハイマー一族。(ロスチャイルド系)
■欧州の言論の自由?
「国際的ゲリラ」パキスタン映画は上映禁止。
カンヌ映画祭→キャノン・グループが仕組む。会長はイスラエル人。パテ映画買収。パテ映画はロスチャイルド傘下。
MI5のピーター・ライトのスパイ・キャッチャーは出版差し止め裁判。
スパイ衛星打ち上げ番組(BCC)→イギリス政府により関連フィルム押収。
■世界の通信社
フランスのAFP、アメリカのAP、イギリスのロイター、アメリカのUPI
AFP創業者アヴァス、ロイター創業者はユダヤ人。→つまりロスチャイルドがユダヤ系企業を育て、他を潰すから。
1850年代、大英帝国海賊商売→商人が、東インド会社、香港、カナダ、オーストラリア、エジプトへ飛び回り、ロンドンでロスチャイルドと新聞社にニュースを運び、相場が動き、ロスチャイルドが儲ける。
・ニュースの範囲の取り決め
アヴァス・・・フランス、スペイン、イタリア、南米
ロイター・・・大英帝国の植民地などの英語圏
ヴォルフ・・・ドイツ、北欧
・ロイターとロスチャイルド
ロイターの最初の顧客→ライオネル・ロスチャイルド(スエズ運河株買収の際の連係プレー)
ロイターの大理石像の幕を引いた→エドマンド・ロスチャイルド
ロスチャイルドの貿易商人ネットワークが、ロイター通信網となり、大英帝国の情報機関MI5, MI6となった。
・イギリスが南アに侵略した第一次ボーア戦争
グラッドストーン首相が引き起こす。→息子は南アの初代総督(アパルトヘイト法作る)→その甥が、ロイター総支配人のクリストファー・チャンセラー(悪魔の詩を売り出したピアソン社のマダム・タッソー蝋人形館会長)(ちなみに父親は南ローデシアの初代総督)
■マスメディアの一族とロスチャイルド
つまり・・・・。ロスチャイルド家、植民地主義者、ロイターなどの通信社は一族なのである。
(ここで壮大な系図が示される。めちゃめちゃでかい系図なので、ここで再現は不可能。。。)
一族の一部
↓
・ロイター育ての親、BBC理事、エコノミスト社主 → ロスチャイルド本家
・放送界→通信の始祖トゥルン・タクシス、ロイター男爵、ロイター通信会長、総支配人、BBC放送総裁・会長、NBC, CBS, CNN, フランステレビ、UPI, マルコーニ、エッフェル塔オーナー、
・新聞界→ハースト、ウォールストリートジャーナル、ワシントン・ポスト、ニューヨーク・タイムズ、フィナンシャル・タイムズ、フィガロ、ル・モンド、タイムズ、レプブリカ、ヘラルド・トリビューン、ニューヨーク・デイリー・ミラー、ニューヨーク・ポスト、ニューヨーク・ヘラルド、マタン、テレグラフ、ミラー、メール、ヘラルド,デイリー・エクスプレス(略)
・出版界→ニューズウィーク、マクミラン、ピアソン、ギネスブック、タイム・ライフ、タイム、ライフ、フォーチュン、ヴァイキング・プレス、アシェット、サーチ&サーチ、ピューリツァー賞の父ジョゼフ・ピューリツァー
(それぞれ社主とか、創刊者とか、会長とか、社長とか、総支配人とか・・・略してます。)
※スタンレーの探検隊をコンゴに派遣したヘラルドの社主ベネットはロイター一族。つまりロスチャイルドは、通信員によって利権を探していた。
※ニューズ・ウィークの創刊者は、おなじみゴールドマン・サックスの三代目。
※ギネス・ブックのギネス家はギネスビールも出しているロスチャイルド系。
※特に重要なのは、ニューヨーク・タイムズと共同作業をするワシントン・ポストのオーナー。キャサリン・グラハムなど。父親は初代世界銀行総裁のユダヤ人で、ラザール・フレールの最高幹部。
★なぜこの調査を行うのか・・・
問題はロスチャイルド家に取り込まれたユダヤ人と非ユダヤ人が作り上げた財閥メカニズム
→裕福である事は問題ではない。(世界の美術品・骨董品の保存、貴族邸宅・古城の保存、建築技術の向上、音楽・画家のパトロンとなったロスチャイルド家の貢献は計り知れないものがあった)
→しかし、「悪魔の詩」事件のような創作により、イスラム教徒を傷つけ、全世界の死の商人を動かし、中東と第三世界に兵器を氾濫させ、ウラン・カルテルの原子力産業に執着するロスチャイルドの本性が問題である。
■軍需産業とジャーナリズム
・仏アシェット→総支配人はドゴール将軍の甥。株主はエドモン・ロスチャイルド
・デイリー・ミラーの会長セシル・キング→MI5工作員。
・ワシントン・タイムズ編集長アルノー・ド・ボーチグレーヴ→ウランカルテル一族
・BBC理事ヴィクター・ロスチャイルド→核兵器研究のMI5の黒幕。
・仏国営放送ORTF会長マルソー・ロング→原子力委員
・ヨーロッパ1放送社長→兵器メーカー「マトラ」会長
・欧州の新聞を買収したザハロフ→死の商人の元祖。
・フランステレビ社長、ヨーロッパ1放送社長シルヴァン・フロワラ→兵器メーカー「マトラ」社主、ブレゲ航空機会長、地中海クラブパトロン
・フランス国営テレビTF1を買収したブーイグ社→原子力で世界トップクラスの建設会社
・フランス国営放送理事→原子力広報主任
■放送業界の歴史
・1895年イタリア人マルコーニ(無線通信実用化に成功)
→フレミングの法則のフレミングが技術顧問→大西洋間の商業無線に成功。「マルコーニ無線通信社」設立。
→ロスチャイルドのアイザックスがマネージャーとなる。
→マルコーニは締め出されマルコーニ社は、ロスチャイルドのものに。
→アイザックスの第二夫人ステラは、BBC総裁。
・マルコーニ社のサーノフ→RCAがマルコーニ社を吸収。NBCを支配。→ABCが一部門として独立し、パラマウントと合併。
・パラマウントのハリウッド王ズーカーは、ロスチャイルドのクーンレーブが黒幕。
・新聞王ハーストが国際ニュース・サービス社→UPIの母体
■放送業界と広告業界と小売業界の協力
広告代理店とデパートと通信社の仕事が同じ人間の手で進められた。
・ドイツの謎のフランク・ロスチャイルド
→エイブラハムによって、ブルックリンのデパート「エイブラハム」
→シュトラウス家による「シュトラウス」(後にタイタニックで死亡。ゴールドマン・サックス家と結婚。)
→サイモン・ロスチャイルドを社長にして、一つのデパートになる。
→デパート群をまとめ、「フェデレーテッド・デパート」
(ロスチャイルド家が南アで掘り出したダイヤをデパートで売る)
・彼らロスチャイルド家は、ルーズヴェルト大統領に入れ知恵し、感謝祭を11月最終木曜日から繰り上げさせ、クリスマス・セールの売り上げを大幅に伸ばした。
・ニューヨークは、ロスチャイルド家の毛皮商人ジョン・ジェイコブ・アスターによる土地買収により、ロスチャイルド家が土地を手に入れた。
(続く)
2007年04月22日
◆バチカンと言えば不正融資 赤い盾(P1374~1417)

赤い盾の要約を今日もやってみよう。p1374~1417はイタリアの物語「バチカンのゴッドファーザー」である。
1982年イタリアの民間最大の「アンブロシアーノ銀行」頭取ロベルト・カルヴィがテームズ河の端で首を吊って殺されていた事件をきっかけにして、イタリアの産業構造とロスチャイルド家の結びつきを解析している。
◆カルヴィとバチカンとアニエリとマフィア
・アンブロシアーノ銀行→頭取はカルヴィ(死亡)→世界各地の幽霊会社に不正融資→投資パートナーはバチカンのローマ法王(ヨハネ・パウロ二世)
→兵器メーカー、ポルノ出版社、避妊用ピルのメーカーなどに出資(バチカンが株所有→大スキャンダル。社会に衝撃)
・バチカン銀行→1986年、財政顧問ミケーレ・シンドーナ(フリーメーソン大組織プロパガンダP2のナンバーツー。カルヴィを育てた。)が青酸カリで死亡。
・フリーメーソン大組織プロパガンダP2→首領リチオ・ジェリ(→暴露記事を書いた新聞編集人は殺害された。)
→イタリア政界の大臣三人がP2のメンバー。国会議員43人がP2に参加。大スキャンダル。
→1989年六度目の首相の座についたアンドレオッティ首相はシンドーナの親友。
(シシリー島→農民一揆の拠点→大地主が小作農民の監督の為に雇った人間→組織化されてマフィアとなる→イタリアの一大勢力)
・カルヴィが救済を求めた相手
→週刊誌エスプレッソ、有力紙レプブリカの出版業者カルロ・カラッチオロ・ディ・カスタニェトが社長
(ちなみに名門カラッチオロ家の王女はアニェリ家と結婚、ロスチャイルド家とも1983年に結婚。)
→版元はモンダドーリ・グループ
→財界の巨頭、オリヴェッティ社(事務機器メーカー)が支配。その支配者はデベネデッティ(アンブロシアーノ銀行の副頭取、食品会社ブイトーニ、ロスチャイルド家の代理人、アニエリ財閥のフィアット社の副社長)。
※つまりカルヴィの後ろ盾は、アニエリ財閥だった。
◎イタリア産業支配者のアニエリ財閥のフィアット社→拠点はトリノ、アルファ・ロメオとフェラーリを子会社に持つ完全独占会社、傘下には事務機器のオリヴェッティ社、最大国有会社IRI、化学会社モンテジソン、穀物、金融、軍需、航空、スパゲティのブイトーニ
※まとめると、カルヴィがバチカンを巻き込んで金儲けをしていたが、スキャンダルになって、イタリアの産業王アニエリに助けを求めたが殺されたという事。
◆バチカンの歴史
聖ペテロが初代→1870年イタリア統一革命→ローマ法王とナポリ王は反対(民衆から搾り取るのに現状は都合が良いから)→愛国者ガリバルディー率いる革命軍「赤シャツ隊」がシシリー島占領→トリノのサヴォイ王朝が統一国家イタリアの君主→ナポリのブルボン王室(後にアニエリ家と結婚)を倒し、ロスチャイルド家も逃亡。→残るはバチカンのみ→立て篭もるが資金不足。
・バチカンのローマ法王にロスチャイルドが融資。→バチカンとロスチャイルドとの結びつき。
・パチカンは投機事業に乗り出す。今日バチカン銀行の顧問→ロンドン・ロスチャイルド銀行など。
・ラファエル・メリーデルヴァル枢機卿→バチカン銀行の創世期よりローマ法王庁の最大の実力者。バチカンの存在をムッソリーニに認めさせ、1929年ラテラノ条約により、バチカン市国独立。
・メリーデルヴァル家は代々バチカンに仕える
→ラファエルの従兄弟の息子は、フィリップ・ズルエタ(歴代イギリス首相秘書。ベルギー最大の企業重役。コンゴのウラン鉱山重役。香港上海銀行重役。ヒル・サミュエル重役。)
→妻はフランス大財閥コニャックのヘネシー家。つまりロスチャイルド一族。
※つまりバチカンはロスチャイルド家によって固められている。
※ちなみに英カンタベリー大主教のフレデリック・テンプル、ウィリアム・テンプル親子→モルガン・グレンフェル一族で、ロスチャイルドと親戚関係。
※ユダヤのロスチャイルドと、キリスト教関係者は閨閥を作っている。
◆バチカンと、アニエリ、ロスチャイルド銀行
・バチカン内部に世襲財産管理局→アニェリ財閥のイタリア商業銀行の副会長がボス。
・バチカン銀行→ロンドンのフィナンシャル・タイムズと連絡網。オーナーのラザール・ブラザース、ピアソン一族から情報。
・バチカン→ロスチャイルド銀行、ハンブローズ銀行に投資信託→いかがわしい事業にも投資。(ちなみに殺されたカルヴィの息子はハンブローズに勤務。)
・カルヴィのアンブロシアーノ銀行の傘下の銀行頭取アントニオ・トネロ(グアテマラの油田会社ベーシック・リソーシズ重役)
→ベーシック社は、ロスチャイルド家の大物ジェームズ・ゴールドスミスが会長となる
→グアテマラ政権から採掘権をもらう。が、グアテマラ軍事政権が油田国有化してしまう。
→ヴァーノン・ウォルターズというクーデターの仕掛け人を雇い、グアテマラ政権と話をつけ、石油採掘権を確保。
※この投機事業にアンブロシアーノ銀行と、バチカン銀行が関与していた疑い。
・パナマの麻薬フィクサーのノリエガ将軍は、アメリカCIAのパナマ侵攻により、パナマのバチカン大使館に政治亡命求めた。
(バチカンの投機は、パナマでも行われていた?)
◆アニエリ家とロスチャイルド家
・イタリアの産業を支配する一族アニエリ家→フランスのブルボン・デル・モンテ公爵と結婚。名門カラッチオロ家と結婚。1983年にはロスチャイルド家と結婚。
・フィアット総裁のジョヴァンニ・アニエリは、ロスチャイルドの「ラザール・フレール」を中核とするユーラ・フランス重役で、ロスチャイルド企業に貢献。
※つまりフィアットのアニエリ家は、ロスチャイルド家。
◆イタリアの産業構造
[重工業]→アニエリ家がフィアット、IFIを支配。国営会社IRIの副総裁もアニエリ家。
[化学]→ENIとモテンジソン
☆ENI・・・全世界の石油王を敵に回したエンリコ・マッティが設立。→イランに注目。(イランはモサデクがイギリスを追い出し、石油国有化。メジャーはイランを孤立させる。)
エンリコ・マッティは、イラン、エジプト、モロッコ、リビア、チュニジアなど石油外交を展開。(メジャーとは違い、産油国に多額の利益を与える契約)
→メジャーを敵に回した為、エンリコ・マッティは1962年、飛行機事故により死亡。
・ENIの安い石油と、フィアットの小型車という組み合わせ→イタリア独自の資本の成功→外国の石油、自動車を締め出していたのだが・・・。
↓
・マッティの死亡後、ロスチャイルドはモンテジソンにより、イタリア進出。
・イタリアに介入しているロスチャイルド系銀行→ヒル・サミュエル、ハンブローズ、レウミ、シェル、北部鉄道、レーマン・ブラザーズ、グッゲンハイム、モルガン・グレンフェル、ラザール・フレール
[銀行]
・トリノ・サンパオロ銀行→会長のジャンニ・ザンダノはロンドンのロスチャイルド系のハンブローズ銀行重役。1990年イタリアNO.1銀行。
→マフィアの資金源のシシリー銀行の親会社。(シカゴ・マフィアなど)
・ローマ銀行、聖霊銀行、ローマ貯蓄銀行→合併してNO.1に。バチカン銀行とIRIが支配。アニェリ財閥のもの。
◆その後・・・
カルヴィ頭取の死後、アンブロシアーノ銀行は倒産して復活→その親会社は「バンカ・ナツィオナーレ・デル・ラヴォロ」→イラクのフセイン大統領に不正融資。
湾岸戦争の背景となる。。。
以上。
ジャーナリズムとロスチャイルドの関係に続く。
2007年04月22日
◆カナダと言えばウラン 赤い盾(P1308~1373)

広瀬隆氏の「赤い盾」を読んだ。感想としては、あまりにも自分が知らない事が多かったという驚きもあるし、よくここまで調べられたと感心した。
うめさん、このブログ読んでくれて、コメントを頂きありがとうございます。
さて、「赤い盾」を要約しようと思ったのだが、日本人が知らない恐るべき真実http://d.hatena.ne.jp/rainbowring-abe/で、なんともタイムリーな事に、赤い盾の要約シリーズが始まっているんですね。
なんで、自分が出来る要約の方法があるかもしれないけど、かなりやっている事が被ってしまうなという気がする。それに著作権の問題もあるし、あまり引用しすぎるのもどうなのかと思う。どうせならもっと多くの人にこの本を読んで欲しいと思う。自分がヘタな要約をして、それがその本の全てだと思われると、広瀬隆氏の仕事に対して失礼になってしまう。
でも、あまりにも情報量が多いと、消化する事が大変であるし、一つ一つの話を詳しく知るよりは、横断的に話をまとめた方が、時間的にも記憶の整理という点からも、良いかもしれない。
ということで、とりあえず四冊目から要約を始めてみようと思う。
自分なりの要約ができれば、それで良いし、上のサイトの人は最後までやると思うけど、自分が最後まで要約する根気があるかどうかは分からないし、とりあえずは、要約の内容が被る事はない。自分なりにうまくできれば、更に三冊目⇒二冊目⇒一冊目とやっていこうと思う。でも時間の制約もあるし、まあ予定は未定という事にしておこう。
さて、以下は、「赤い盾」第四巻の第四章 最後の隠れ家の要約である。要約の方法であるが、この本を元にして、データは新しいものをなるべく使うようにしたい。
広瀬隆 『赤い盾 ロスチャイルドの謎』P1308~1373要約プラス自分の付け足し
1カナダの夕陽
・日本のウランの輸入元
⇒1999年3月末現在で調達先内訳は
カナダ :28% オーストラリア :17% イギリス :15% アメリカ合衆国 :9% ニジェール :9% 南アフリカ :7% フランス :6% 中国 :1% その他 :8%
http://www.enecho.meti.go.jp/e-ene/faq/010000/011000/011002/index.html
・サスカチュワン州の最北部のウラニウム・シティー ⇒ ウラン、ガンマ線、ラドンガス、砒素などにより、カナダ・インディアンに大被害。
・1945年イギリス原子力諮問委員会 ⇒ 原子力委員会 ⇒ 1954年イギリス原子力公社
作ったのはジョン・アンダーソン ⇒インドのベンガル総督、ヤルタ会談、大蔵大臣、コヴェントガーデン・ロイヤル・オペラハウス会長
1956年 イギリスで初の商業用原子力発電所。
その後、ジョン・アンダーソンは⇒カナダの鉄道、老舗の巨大貿易会社ハドソン・ベイ重役に。
コヴェントガーデン・ロイヤル・オペラハウス財団には、モルガン・グレンフェル、モカッタ・ゴールドシュミット、ラザール・ブラザーズ、ソロモン・ブラザーズ、ギネス、ベアリング・ブラザーズ、ゴールドマン・サックス、オッペンハイマー商会、リオ・チント・ジンク, L.F.ロスチャイルド商会、ヒル・サミュエル、ハンブローズ銀行、サミュエル・モンタギューなど、ロスチャイルド系企業がずらりと並ぶ。
・カナダの侵略の概要⇒ 10世紀のバイキング ⇒ 17世紀フランス人の侵略
◆スミス一族
・高級毛皮によって成功した人物⇒(ジョン・ジェイコブ・アスター)、ドナルド・スミス(ハドソン・ベイ大株主)、
ジョージ・スティーヴン(ドナルド・スミスの従兄弟)⇒カナダの織物業で成功、後にモントリオール銀行頭取 ⇒スミス一族は独占勢力に。
↑
ロスチャイルド系ベアリング・ブラザーズなどがモントリオール銀行に出資。
↑
ハドソン・ベイ総裁は、ロスチャイルド系のラザール・ブラザース会長
◆ブロンフマン一族
ウィニペッグという場所⇒ロシアから差別を逃れたエキセル・ブロンフマンというユダヤ人⇒酒の密売、ホテル買収 (後ろ盾はロシアのロスチャイルドのグンツブルク家) ⇒やがてブロンフマン一族は新大陸のロスチャイルド⇒南アの核兵器、カナダのウラン産業⇒アメリカの死の商人デュポンの最大株主
チャールズはモントリオール銀行の重役
ピーターは天然資源会社ブラスキャンの会長
イサク・ブロンフマンはイスラエル建国の中心人物
サミュエルは世界ユダヤ人会議の副会長
◆ロスチャイルドによるカナダのウラン開発
アンソニー・ロスチャイルドは、日本の三分の一の面積の開発権をカナダのニューファンドランドに買い取る。
1951年 イギリス、ロスチャイルド系のチャーチル首相 (←17世紀にカナダ開発した貿易会社ハドソンベイ総裁ジョン・チャーチルの直系子孫)がもちかけ、アンソニー・ロスチャイルドが総指揮をして、29社が参加する「ブリンコ社」結成。中心企業は南アに進出するロスチャイルド系のリオ・チント・ジンク、南アのアングロアメリカン。
中心人物は、ロスチャイルド家のイヴリン、エドマンド、レオポルド、ヴィクター、ベルトラン・ゴールドシュミットなど。
⇒多くのウラン鉱山を開発。リオ・チントの子会社「リオ・アルゴム」設立(1960)。
他のリオ・アルゴムの参加企業
・イングリッシュ・エレクトリック社⇒その重役⇒南アの金塊業者ロバート・インスキップ⇒その一族のカヴェンディッシュ・ボイルはイギリス領ギアナに君臨⇒その後ニューファンドランド総督⇒ニューファンドランドはアンソニー・ロスチャイルドが買い取った。
(ちなみにオランダ領ギアナのアールナウト・ファン・ヘームストラ⇒孫娘はオードリー・ヘプバーン)
★カヴェンディッシュ・ボイルの妻はアヘン王サッスーン家⇒サッスーン家とロスチャイルド家は親戚関係
・ミノルコ・カナダ、ハドソン・ベイ鉱業、コンソリーデーテッド鉱業、インコ、アルキャン・アルミニウム、プラスキャン、デニソン・マインズ、ファルコンブリッジ、エルドラドもロスチャイルド系企業
◆カナダ企業はロスチャイルド系ばかり
カナダ最大の不動産会社「オリンピア&ヨーク」、「カナダ・ロイヤル銀行」、「サン生命保険」、「カナダ・パワー・コープ」など。
重役がロスチャイルド系、ロスチャイルド系企業が大株主など。
◆カナダ総督
⇒石油・ウラン・穀物・鉄道など、全ての産業は土地の所有から始まるので、総督が産業の支配者だった。
カナダの総督を家系図にしてみると、皆親戚同士である。
(※これは複雑過ぎるので、文章にするのは、難しい。ぜひ本を買って確かめた方がよろしいかと思われ・・・・)
・この家系図の主な人物
スミス家⇒ハドソン・ベイ総裁、モントリオール銀行頭取
グレイ家⇒紅茶のアール・グレイ、カナダ総督アルバート・グレイ
ダン家⇒モントリオール証券取引所幹部。孫がロスチャイルドと結婚
アメリカの鉱山王グッゲンハイム一族
グンツブルク家⇒世界最大のアルミ・メーカーアルミニウム
ブロンフマン家⇒世界ユダヤ人会議会長 デュポン最大株主、モントリオール銀行重役
◆結局、カナダのウラン帝国は・・・
結局ロスチャイルド家が、カナダのウランを支配していて、その収益は親会社のイギリス・フランスのロスチャイルド銀行に流れ込んでいるというわけだ。
◆◆オーストラリア◆◆
オーストラリア最大企業ブロークンヒル⇒その株を30%所有するホームズアコート
オーストラリアはロスチャイルド系鉱山会社リオ・チント・ジンクの傘下にあるようなもの。⇒リオ・チント・ジンクの子会社「メアリー・キャサリーン」とオーストラリア原子力委員会との深い関係
※結局、ウランシンジケートを支配しているのは、リオ・チント・ジンクであるから、その支配から逃れて独立に原子力産業に従事する企業は、利益の薄いものになってしまう為、存在しない。
・親会社→子会社の順に並べるとこうなる。
ロスチャイルド銀行
↓
リオ・チント・ジンク
↓
オーストラリア・チント・ホールディングス
↓
CRA
↓
オーストラリア鉱業、メアリー・キャサリーン・ウラン鉱山 ←オーストラリア原子力委員会
◆◆◆イギリス◆◆◆
英の原子力メーカー
・バブコック
アメリカのモルガン系の原子炉製造会社「バブコック&ウィルコックス」→スリーマイル島の事故起こした。
そのイギリスの子会社「バブコック・インターナショナル」の会長ジョン・レナード・キングはイギリス原子力協会会長
・GEC
アメリカのモルガン系のGEの子会社、GEC
GECの会長ピーター・キャリントンはNATOトップ
・ロバート・マッカルピンとフェソーの連合
※バブコックのところをまとめると・・・
ロスチャイルド銀行
↓
モルガン財閥
↓
バブコック&ウィルコックス
↓
バブコック・インターナショナル(英)・・・FKI電機と合併して「FKIバブコック」
↓
EMI-MEC
|
EMI (同グループ)
↓
キャピトルEMI
↓
東芝EMI (椎名林檎が所属している)
・イギリスの兵器会社
ヴィッカース、ブリティッシュ航空機、ブリティッシュ航空、ゼネラル・エレクトリックGE、ゼネラルエレクトリックGEC、マルコーニ、CGE、ロールスロイスなどが繋がっている。(ちなみにロールスロイスは、戦闘機ハリアーのエンジン・メーカーである。)
この兵器会社群に、リオ・チント・ジンクが繋がる。さらにNATOの事務総長なども。
そしてロスチャイルド、モルガン、ラザール・ブラザーズなどの金融系が繋がる。
さらに、ユニリーヴァが繋がる。ユニリーヴァーの会長は、ロールスロイスの会長でもあり、別の会長はブリティッシュ・エアロスペースの会長でもあり、リオチントの重役でもある。
◆◆◆ECは元々産業合同◆◆◆
EEC・・・欧州経済共同体
ECSC・・・欧州石炭鉄鋼共同体
ユーラトム EURATOM・・・欧州原子力共同体
ユーラトムにより、ヨーロッパの電力網は繋がり、フランスを中心として、原発が作られた。
◆◆◆欧州の核スキャンダル 廃棄物の処分に困って流しちゃった事件◆◆◆
1987年~1988年 放射性廃棄物の処分に行き詰まった西ドイツが、ベルギー、フランス、スイス、スウェーデン、イタリアと協力して、廃棄物をトラック輸送して、原爆材料をパキスタンやリビアに流しちゃったという事件。
ロスチャイルドのベルトラン・ゴールドシュミットと共にIAEA(国際原子力機関)に君臨したルドルフ・ロメッチが運搬責任者。
◇搬送元・・・西ドイツのハーナウのヌーケム社
(ロスチャイルドのリオ・チント・ジンクと西ドイツのデグサの合弁会社←デグサはアマックス会長グースランドが重役←アマックスの社長カール・レーブの孫娘は、世界ユダヤ人会議の会長ロスチャイルド系のエドガー・ブロンフマンと結婚)
◇搬送先・・・ベルギーのモルの原子力研究センター。
ベルゴヌクレエール社が関与→支配者はロスチャイルド家直系のジェラール・ウォルムス
つまりこのスキャンダルの主役はロスチャイルド財閥。
廃棄物処分法が確立されたというのは、ウソであった。
(イタリア編へ続く)