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2007年04月22日

◆バチカンと言えば不正融資 赤い盾(P1374~1417)

◆バチカンと言えば不正融資 赤い盾(P1374~1417)


 赤い盾の要約を今日もやってみよう。p1374~1417はイタリアの物語「バチカンのゴッドファーザー」である。

1982年イタリアの民間最大の「アンブロシアーノ銀行」頭取ロベルト・カルヴィがテームズ河の端で首を吊って殺されていた事件をきっかけにして、イタリアの産業構造とロスチャイルド家の結びつきを解析している。

◆カルヴィとバチカンとアニエリとマフィア
・アンブロシアーノ銀行→頭取はカルヴィ(死亡)→世界各地の幽霊会社に不正融資→投資パートナーはバチカンのローマ法王(ヨハネ・パウロ二世)
 →兵器メーカー、ポルノ出版社、避妊用ピルのメーカーなどに出資(バチカンが株所有→大スキャンダル。社会に衝撃)
・バチカン銀行→1986年、財政顧問ミケーレ・シンドーナ(フリーメーソン大組織プロパガンダP2のナンバーツー。カルヴィを育てた。)が青酸カリで死亡。
・フリーメーソン大組織プロパガンダP2→首領リチオ・ジェリ(→暴露記事を書いた新聞編集人は殺害された。)
 →イタリア政界の大臣三人がP2のメンバー。国会議員43人がP2に参加。大スキャンダル。
 →1989年六度目の首相の座についたアンドレオッティ首相はシンドーナの親友。

(シシリー島→農民一揆の拠点→大地主が小作農民の監督の為に雇った人間→組織化されてマフィアとなる→イタリアの一大勢力)

・カルヴィが救済を求めた相手
→週刊誌エスプレッソ、有力紙レプブリカの出版業者カルロ・カラッチオロ・ディ・カスタニェトが社長 
(ちなみに名門カラッチオロ家の王女はアニェリ家と結婚、ロスチャイルド家とも1983年に結婚。)
→版元はモンダドーリ・グループ
→財界の巨頭、オリヴェッティ社(事務機器メーカー)が支配。その支配者はデベネデッティ(アンブロシアーノ銀行の副頭取、食品会社ブイトーニ、ロスチャイルド家の代理人、アニエリ財閥のフィアット社の副社長)。

※つまりカルヴィの後ろ盾は、アニエリ財閥だった。
◎イタリア産業支配者のアニエリ財閥のフィアット社→拠点はトリノ、アルファ・ロメオとフェラーリを子会社に持つ完全独占会社、傘下には事務機器のオリヴェッティ社、最大国有会社IRI、化学会社モンテジソン、穀物、金融、軍需、航空、スパゲティのブイトーニ
※まとめると、カルヴィがバチカンを巻き込んで金儲けをしていたが、スキャンダルになって、イタリアの産業王アニエリに助けを求めたが殺されたという事。

◆バチカンの歴史
聖ペテロが初代→1870年イタリア統一革命→ローマ法王とナポリ王は反対(民衆から搾り取るのに現状は都合が良いから)→愛国者ガリバルディー率いる革命軍「赤シャツ隊」がシシリー島占領→トリノのサヴォイ王朝が統一国家イタリアの君主→ナポリのブルボン王室(後にアニエリ家と結婚)を倒し、ロスチャイルド家も逃亡。→残るはバチカンのみ→立て篭もるが資金不足。
・バチカンのローマ法王にロスチャイルドが融資。→バチカンとロスチャイルドとの結びつき。
・パチカンは投機事業に乗り出す。今日バチカン銀行の顧問→ロンドン・ロスチャイルド銀行など。
・ラファエル・メリーデルヴァル枢機卿→バチカン銀行の創世期よりローマ法王庁の最大の実力者。バチカンの存在をムッソリーニに認めさせ、1929年ラテラノ条約により、バチカン市国独立。
・メリーデルヴァル家は代々バチカンに仕える
→ラファエルの従兄弟の息子は、フィリップ・ズルエタ(歴代イギリス首相秘書。ベルギー最大の企業重役。コンゴのウラン鉱山重役。香港上海銀行重役。ヒル・サミュエル重役。)
→妻はフランス大財閥コニャックのヘネシー家。つまりロスチャイルド一族。
※つまりバチカンはロスチャイルド家によって固められている。
※ちなみに英カンタベリー大主教のフレデリック・テンプル、ウィリアム・テンプル親子→モルガン・グレンフェル一族で、ロスチャイルドと親戚関係。
※ユダヤのロスチャイルドと、キリスト教関係者は閨閥を作っている。

◆バチカンと、アニエリ、ロスチャイルド銀行
・バチカン内部に世襲財産管理局→アニェリ財閥のイタリア商業銀行の副会長がボス。
・バチカン銀行→ロンドンのフィナンシャル・タイムズと連絡網。オーナーのラザール・ブラザース、ピアソン一族から情報。
・バチカン→ロスチャイルド銀行、ハンブローズ銀行に投資信託→いかがわしい事業にも投資。(ちなみに殺されたカルヴィの息子はハンブローズに勤務。)

・カルヴィのアンブロシアーノ銀行の傘下の銀行頭取アントニオ・トネロ(グアテマラの油田会社ベーシック・リソーシズ重役)
→ベーシック社は、ロスチャイルド家の大物ジェームズ・ゴールドスミスが会長となる
→グアテマラ政権から採掘権をもらう。が、グアテマラ軍事政権が油田国有化してしまう。
→ヴァーノン・ウォルターズというクーデターの仕掛け人を雇い、グアテマラ政権と話をつけ、石油採掘権を確保。
※この投機事業にアンブロシアーノ銀行と、バチカン銀行が関与していた疑い。

・パナマの麻薬フィクサーのノリエガ将軍は、アメリカCIAのパナマ侵攻により、パナマのバチカン大使館に政治亡命求めた。
(バチカンの投機は、パナマでも行われていた?)

◆アニエリ家とロスチャイルド家
・イタリアの産業を支配する一族アニエリ家→フランスのブルボン・デル・モンテ公爵と結婚。名門カラッチオロ家と結婚。1983年にはロスチャイルド家と結婚。
・フィアット総裁のジョヴァンニ・アニエリは、ロスチャイルドの「ラザール・フレール」を中核とするユーラ・フランス重役で、ロスチャイルド企業に貢献。
※つまりフィアットのアニエリ家は、ロスチャイルド家。

◆イタリアの産業構造
[重工業]→アニエリ家がフィアット、IFIを支配。国営会社IRIの副総裁もアニエリ家。

[化学]→ENIとモテンジソン
☆ENI・・・全世界の石油王を敵に回したエンリコ・マッティが設立。→イランに注目。(イランはモサデクがイギリスを追い出し、石油国有化。メジャーはイランを孤立させる。)
エンリコ・マッティは、イラン、エジプト、モロッコ、リビア、チュニジアなど石油外交を展開。(メジャーとは違い、産油国に多額の利益を与える契約)
→メジャーを敵に回した為、エンリコ・マッティは1962年、飛行機事故により死亡。

・ENIの安い石油と、フィアットの小型車という組み合わせ→イタリア独自の資本の成功→外国の石油、自動車を締め出していたのだが・・・。
  ↓
・マッティの死亡後、ロスチャイルドはモンテジソンにより、イタリア進出。
・イタリアに介入しているロスチャイルド系銀行→ヒル・サミュエル、ハンブローズ、レウミ、シェル、北部鉄道、レーマン・ブラザーズ、グッゲンハイム、モルガン・グレンフェル、ラザール・フレール

[銀行]
・トリノ・サンパオロ銀行→会長のジャンニ・ザンダノはロンドンのロスチャイルド系のハンブローズ銀行重役。1990年イタリアNO.1銀行。
→マフィアの資金源のシシリー銀行の親会社。(シカゴ・マフィアなど)
・ローマ銀行、聖霊銀行、ローマ貯蓄銀行→合併してNO.1に。バチカン銀行とIRIが支配。アニェリ財閥のもの。

◆その後・・・
カルヴィ頭取の死後、アンブロシアーノ銀行は倒産して復活→その親会社は「バンカ・ナツィオナーレ・デル・ラヴォロ」→イラクのフセイン大統領に不正融資。
湾岸戦争の背景となる。。。

以上。
ジャーナリズムとロスチャイルドの関係に続く。

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Posted by らっっっきー at 16:10│Comments(0)赤い盾
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