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Posted by さぽろぐ運営事務局 at

2006年10月18日

スーダンのダルフール虐殺を疑え!!!




 スーダンにおけるダルフール虐殺とは何なのか??
 プロパガンダに乗せられている奴らが多すぎねーか!!?
 米の戦争正当化のためのキャンペーンに今回もまた騙される奴が多いのか??
 
 登場するのは、(A)北部アラブ人のイスラム政権 (B)南部のキリスト黒人 (C)西部ダルフール地方の黒人である。
 そして中国、周辺アフリカ諸国やアフリカ連合AU、アメリカなどが、石油権益を争っているという背景がある。
 キーとなるのは、スーダンには豊富な石油資源がある事、スーダンがアフリカ最大のイスラム国ということである。

【(A)と(B)の戦争】
 まず1983年から、北部のアラブ人によるイスラム教徒のスーダン政権と、南部の黒人キリスト教徒の争いがあった。南部キリスト教徒黒人は、スーダン人民解放軍SPLAとエリトリアに拠点を持つ国民民主同盟 (NDA)がいた。
 
【諸外国の動き】
 (A)スーダン政府はイスラム政権とみなされ欧米に圧力をかけられていた。欧米は、反政府軍を支援し、人口で1割ほどでしかない(B)南部キリスト教徒は、国土の半分を占領していた。
 また(A)アラブのアフリカ対(B)ブラックアフリカの対立の構図の大量宣伝があった。
 そしてアメリカは、スーダンの製薬工場に巡航ミサイルを打ち込み、医薬品不足で多くの犠牲者がアフリカ諸国で出た。また経済制裁も受けた。
 結局内戦で200万人が死んだ。その責任は欧米にもある。

【スーダンの善玉・悪玉の実態】
 (A)スーダンは独裁政権といわれながら実際には頻繁に政権交代している。本当に悪玉か??
 (B)反政府軍は、諸外国から支援を受けてきた。スーダン人民解放軍SPLA・・・ソ連、ウガンダが支援。国民民主同盟NDA・・・エリトリアに拠点を持つ。そして外国からスーダンに侵攻していた。本当に善玉か???

【(A)と(B)の和解】
 長く続いた内戦は、アメリカの仲介、エジプト・リビアの仲介、六カ国の政府間開発機構 (IGAD) の仲介などを経て、2004年5月になって、21年続いた内戦は、スーダン政府とSPLAの包括和平協定調印により、終結した。また石油資源を(A)(B)が分け合う事になった。

【仲間外れにされた(C)の蜂起】
 2003年の初めにJemとSLMの反乱軍が政府軍とその施設を攻撃したことから始まった。そして政府軍は鎮圧に乗り出した。

【欧米・AU・アナンが(C)に加担して虐殺宣伝】
 欧米・AU・アナンは、(C)ダルフールの黒人側についているせいで、スーダン政府は、悪役に仕立て上げられている。
 前と同じように(A)アラブのアフリカ対(C)ブラックアフリカの対立の構図の大量宣伝があった。

まとめると
 (A)アラブ人と(B)キリスト黒人で紛争
→(A)アラブ人と(B)キリスト黒人で和平
→蚊帳の外の(C)黒人系住民蜂起
→(A)政府軍鎮圧
→欧米・AU・アナンが(C)黒人側に加担して虐殺宣伝

となる。政府軍鎮圧の際に、アラブ系の民兵・ジャンジャウィードが虐殺を行ったとされている。問題はその信憑性である。本当にそれが為されたのかというのが、よく分からないらしい・・・。AUも軍事監視団を警護する300人の兵士を送りながら、紛争がジェノサイドであるとは信じられずにいた。またAUは完全に黒人側で全く中立では無い。北アフリカではアラブ人と黒人はたびたび政府/反政府側に分かれて双方が外国の支援を受けて衝突して来た。

 そして和平が成立しそうな今になってテロ戦争とかいう名目で、アメリカが介入しようとしている。虐殺キャンペーンはその為ではなかろうか。そして石油資源という目的物はある。もしアメリカが虐殺阻止という大義名分によって侵攻すれば、それはイラクの二の舞である。

【アフガン】・・・タリバンの人権侵害疑惑
【イラク  】・・・クルド人に対する毒ガス疑惑
【スーダン】・・・ダルフール虐殺疑惑

【アフガン】・・・天然ガスのパイプラインルート
【イラク  】・・・豊富な石油資源
【スーダン】・・・豊富な石油資源

【アフガン】・・・北部同盟への支援
【イラク  】・・・国外亡命イラク人への支援
【スーダン】・・・ダルフールの反政府勢力への支援

【アフガン】・・・アメリカの攻撃
【イラク  】・・・アメリカの攻撃 中国・ロシアの反対
【スーダン】・・・アメリカの攻撃 中国・ロシアの反対

【アフガン】・・・中央アジアのイスラム国
【イラク  】・・・中東最大のイスラム国
【スーダン】・・・アフリカ最大のイスラム国

【アフガン】・・・タリバン政権に対するメディアのネガティブ・キャンペーン
【イラク  】・・・フセイン政権に対するメディアのネガティブ・キャンペーン
【スーダン】・・・スーダン政府に対するメディアのネガティブ・キャンペーン


 確かに虐殺はあったかもしれないし、それは人道的に絶対に許される事ではない。スーダンの石油権益を持つ中国がどの程度関与しているかも分からない。しかし、だからと言って安易にメディアでの大量のネガティブ・キャンペーンをそのまま信じ込んではいけない。何度騙されたら分かるのか?? 「タリバンが私の息子を殺した」と叫ぶ映像が何度も何度もNHKで流された。それは結果として、アフガン侵攻に対する世論形成に資した。
 アフガニスタンとイラクでどれだけの悲劇が生まれたのか忘れてはならない。
 常に疑う事である。
 現在、アフガン、イラクの泥沼があるせいで、スーダンに侵略する可能性は低いかもしれないが、警戒する必要はあるし、もう騙されないという覚悟が必要だろう。  

Posted by らっっっきー at 22:22Comments(0)戦争とか世界とか