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Posted by さぽろぐ運営事務局 at

2006年10月05日

宗教ってぶっちゃけ何だっけ


 宗教とは、人が発明した素晴らしい道具であると言っても良いかもしれない。昨日昼食を黙々と取りながら考えたことは、結局宗教は、他者に寛容である精神を教えるのであり、そこに関しては賛成できるが、その布教活動は、決して他者に寛容なものではなかった。キリスト教徒の異民族虐殺の歴史は、深いものがある。サンピエトロ大聖堂において、異教徒を征伐する戦士が英雄的に描かれていた。これはカラマーゾフの兄弟のイワンの独白における、つまりドストエフスキーが18世紀に看破した事ではあったが、もはやキリスト教は当初の理念を逸脱し、盲目的に権威に従い、神の奇跡を信じ、偶像を崇拝し、愚かにも考えることをやめた民衆のためにあり、また権力者の道具になってしまったのではなかろうか。しかし、宗教は生き物のようなもので、ある種コンピュータウイルスのように、或いはミームとして、文化に歴史を超えて伝承されていくものであるとすると、その伝播力を強く内包した宗教こそが、生き残るのであり、そこに寛容の精神が、宿されていようと、それとは相反する他者への不寛容と表裏一体である伝播力があるのならば、結局宗教は自己矛盾を抱えているのではなかろうか。  

Posted by らっっっきー at 10:25Comments(0)日常