さぽろぐ

新聞・ニュース  |札幌市北区

ログインヘルプ


スポンサーリンク

上記の広告は、30日以上更新がないブログに表示されています。
新たに記事を投稿することで、広告を消すことができます。  
Posted by さぽろぐ運営事務局 at

2006年10月30日

過去って何?? 札幌の記憶



 だんだんとブログ更新がめんどくさくなってきた。ぶっちゃけ。
 というわけで、あまり人も訪れない事だし、適当に毎日、ちょーーーーー適当に書いてみれば、良いのではないだろうか。そもそもきっこの日記とかも最初は見るに耐えないような、個人的な日記だったのであり、それが、あれよあれよというまに大きくなっていったのだ。
 文章を書く楽しみというのは、あるのだが、それがめんどくさくなってしまっては、元も子もないのだ。
 それでも今日も書いてみよう。しかしもうだんだんとただの雑文になりつつあるけど、もうそれでもいいや。めんどくせー。アルファブロガーがなんなんだ。たまには社会問題とか共有できる問題も書き込もうと思うが、ますます読者が少なくなっても良い気がする。

 秋はメランコリックになる季節である。昨日久しぶりに携帯を取り出した。
 なぜかと言えば、北海道の思い出が記録されているはずだからである。そこには、冬に訪れた北海道の写真とか、そして旅の日々の思い出が文章として記録されているはずなのであった。
 三菱のD05であった。充電して電源をつけると、日付が0000年0月0日になっていた。
 データは全てあぼーんしていた。。。。。

 記憶は、思い出は、携帯のメモリーと、共に消え行く。そして地球もそのうち滅び行く。人類とははかない・・・。人生ははーかないねー。
 
 記憶は美化されていく。そのときに強く思うのだ。この今感じてる記憶、今感じている気持ちを忘れてはならないと。だが、結局俺はそこにあった思い出を美化してしまう。そして、せつなさと共に思い出す。
 忘れながらも、更にその上に記憶を重ねていく。

 過去とはあなたにとってなんですかと昔、タイで出会った女に聞かれた事がある。
 それを聞くとその人となりが見えるということをその女は言っていた。人によっては、その色は黄色であるとか、未来は青色だとか答えるらしい。まあ当人にとっては意味があるのかもしれないが、俺にとっては、ものすごくどうでもいい下らない思いつきのように思えた。
 自分も後になって、その答えを考えてみた。それは、過去というのは概念に過ぎず、そして道具に過ぎないのだという答えであった。過去とは何か。それは時間というものが過ぎ去っていった後に、ある時点を過去と定めるのである。が、本当に過去というものがあるのだろうか。ということだ。つまり常にそこにあるのは、現在なのだ。過去とは永遠に過ぎ去ってしまったものであり、もはや存在しない。人にとって感じているものは、常に現在であって、過去というのは人工的に作られた概念に過ぎない。人が思考によって四次元空間の中で、計画し、物事を進めていく事に、「過去」という概念が役立つのであって、それは存在する何かではないのだ。
 また同時に、全ての現在は、過去になっていくのである。そして未来時点において、その過去を感じる事はできないのである。感じるのは、記憶の中で追体験する事である。それは、もはやその過去そのものではない。そして人の記憶というものは、そのような、過去概念という人工的な道具によって、形成されているのだ。

 例えば俺はかつて北海道の札幌駅で、雪の降る街で、駅の前にある銀色のアーチを見て、周りには浮浪者がいて、話すべき友達に電話が繋がらなくて、寒く、空は明るいけれど、曇っていて、人が過ぎ行く中、むなしさを感じていた。そして今みているこの銀色のアーチは、今感じているのは、正に本物であって、正に現実であって、今の自分が今感じて見ているものであって、この景色、この音、この冷たい空気、この匂いまで、全て物凄くリアルなんだけれど、きっとそれはリアルであったか否かに関わらず、少し経ってしまえば、過去になってしまい、ぼんやりとした思い出にしかならないのだろう、そして今こう思っている事すら忘れてしまうのだろうと思った。
 なぜか分からないけれど、忘れてしまうだろうなと思った事は覚えている今でも。だけど、それでも過去は過去なのだ。
 全ては一切は過ぎ行くのであり、その景色も消え行く。話すべきであった友達とは、その後やっと話すことができた。相変わらず何か本質的なところですれ違っているような気がして、もはやそれから色々あったけれど、もう会っていない。
 一切を忘れていくとしても、思い出は苦かったり美化されたりと様々であるが、それでもこうやって思い出しているときの今の気持ちは、悪くないものである。それは妄想ではなく、少なくとも過去の一時点で、リアルであったのだから。
 
   

Posted by らっっっきー at 23:11Comments(0)日常