2005年08月27日
今日のテーマ⇒「なぜ人は仕事をするのか」
まず動物が生きる為には、仕事が必要である。つまり捕食する事や生殖行為、また子育てなどが最も原始的な意味での「仕事」であるといえよう。生物は自己保存、そして種の保存の為に、さまざまな行動をする。
さて人間は古代より、群れで生活をし、捕食の為の狩りを集団で行った。やがて原始的な社会が生まれ、農耕・牧畜を伴う定住生活が始まった。社会の中でヒエラルキーが形成されていくにつれ、仕事の分業化が生じていった。農業、牧畜を専門に行うもの、集団の統治者、また武器を持った戦士などが、職業として、発生した。 古代ローマ帝国、ギリシアなどでは、戦争捕虜などの奴隷が労働者として、重要な役割を負っていた。人々は、働かずして、富を得る事ができ、閑を持て余した市民たちにより、哲学などが発展したと言われている。
さて現代の日本においては、高度に分業化した社会であり、人々は自らの専門とする職業に従事している。その意味で、人は働かずして、社会の産出する富の分け前を得る事は、できず、仕事をする事は、現代人に取って、社会システム内で生きていく以上必要不可欠なものである。
現代において、人々は働かずして、食べるだけの食料供給は存在する。また金融などのサービス部門が、先進国の経済の中心となっている。結局、現在において、人々の必要を満たすという労働よりも、金融などのシステムを利用した富の偏在により、金を儲ける事が可能となっており、市場経済の弊害は確実に存在する。そのような中で、仕事をする意味というのは、「やりがい」などと言った精神的な意味が重要になっている。
Posted by らっっっきー at 13:02│Comments(0)
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