2005年04月06日
インド旅行記 五七五七七
五七五七七調in印度
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街角に神様がいて牛がいて宗教乃ち日常である
信仰に救い求める人々と衛生観念両立するか
聖にして汚を併せ持つ河なれば聖なる貧者何より似合う
静かなる水面を滑る手漕ぎ舟沐浴照らす曙眩し
遺族らが悲しむ横で見世物のように火葬を観るなと言われ
サトちゃんが神様のよな小路には牛糞香り子供が走る
痩身が排気塗れでペダル漕ぐ必死さ見合わぬ報酬悲し
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我歩き唯我故に世界見る光景暗き魔物うごめく
薬にて飛んでる世界歩けども疲れず英語で思考す夜道
いつの間に指紋が印度で治っててそれどころでない日々思い出す
テレビでは歌って踊る男女達勝手にやれよと言いたくもなる
球奪い主張をしあう女の子街中で見ぬ素顔の校庭
陸上部ポニーテールで跳ぶ女悩ましげな眼青春がある
眼と耳を塞ぎてオームと息を吐けおばちゃんが言うテレビでもやってる
印度とはエゴイストたちの集合で法秩序無き自由状態
食べ物をこれほどまでに疑いて人も信じれぬ國があったか
だけれども路を教えたそのメモを印度良心象徴とする
YWCA絶品ディナーには世界ブランドの底力見る
猛禽に最期を託す人々と塔の沈黙今は何処に
ガンジーの非暴力的運動に夢見た印度と現実は遠い
目を覚まし「遅れる夢を見た」と言うそれすら夢かと今では思う
人間に怯えし犬もビーフ見て疑いつつも嬉し尾を振る
ヒッピーの形を究めクスリやりファッション以上の何かになるのか
在るが侭貫き通し歳を経りただ為すが侭何処も行かず
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ヒンドゥーで唄うジャパニがいるらしい友達連れる我また唄う
ドラマーの評価を受ける時のよにジャンベの上手さに自信持ちたい
ドゥンマチャレ流行りのリズムを試すなら我の歌声ある意味客呼ぶ
ラエリーの英語に対する劣等感きっかけにして口説いてみれば
INDIAの歌我覚え歌うなら確かに一堂爆笑誘う
小さき手一緒に太鼓を叩く時我が白い手が当たらぬように
そのリズム心に響く音なれば印度の赤子笑いて叩く
ジャンベーを手に取り海に捧ぐ歌インドの母の優しきリズム
砂浜でしかも異国の青空でトップレス横で太鼓を叩こう
ジャンベーを斜めに背負い風を切りバイクで走るキャラに成りきる
我泳ぐ快感何にも変え難し何故にその事忘れていたか
店に来い咎めるように凄む声少女のビジネス悪い気しない
ヘナ塗りて失敗したと大笑い 怒るべき でも笑ってしまう
砂浜に寝そべり仰ぐ星屑に大半球なる天認識す
橙の空背景に踊る影Trance響き火も舞い回る
文京の日本顔した仏人や 癒しな夫婦の仏人に会う
Marijuanaをビールのように勧められ夫婦の笑顔に断る理はなく
チョコレート巻くその仕草繊細さサイババと共にまた逢うだろうか
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混血の碧き瞳の美少女に邪魔寄せ付けぬ老婆の額印
椰子の実はふいに静かに落下して不運な人の命は奪わる
真夜中にリゾートゴアは豹変しおどろおどろし闇世界へと
インドにも遊び盛りの子犬おり狂犬恐れる旅人にじゃれる
ジャンベなる異国の楽器を手に取りてドラムの血沸き鼓動彩る
快晴の砂浜海は唯蒼く買ったばかりのジャンベを鳴らす
ポルトギー邪教破壊を信条にエレファンタ嶼の神撃ち砕く
紫のサリーの幼女は拾った貝 兄に渡してアイスをしゃぶる
日の処る国より来たりしDJの本番直前停電終了
独逸より至る貴公子ジュリアンの南ア悲恋を聴き共感す
風が吹き青空曇り波打てど此処はリゾート椰子は囁く
母国語の解説無言で聴く我等ブロンド猫背の少女は何処
マサキといふ日本の名前を持つ少女商う表情侮りがたし
腕にヘナ聖なるオームを描きつつ物売り少女の爆笑響く
アラニスに似たるはにかみその笑顔東洋思想と日本語解す
ニホンゴを話すはにかみ黒い髪アラニスに似たシャイなる笑顔
日は沈み暗転したるその路で遅刻の訳をピスタチオに託す
笑顔にてバッグを渡すその仕草美しく老ゆ貴婦人ゴアに
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女のみ求める事の無意味さを悟り踊りて何かを超越
唯独り薬で飛びて幻覚見 空中浮遊すドレッド外人
果つるまで踊るキチガイジャンキーも笑ってネタにしてみよう旅先
Marijuanaを吸いパーティーで踊る事あたかもスノボに行くかの如く
暗き火に波打つ異国のトランス音多国籍なる祭の混沌
我踊る瞬間我のみ帰せる事悟り切れずにジャパガに妄想
MarijuanaとヒッピーTranceBase音 その未知なるGOA入門すべし
ウルウルの瞳に映る異邦人モバイル向けられ我むべなるかな
江ノ島のゾウアザラシに似つる顔備えた威容はマハラジャの如し
擦り切れたフィルムに臭き男優に大衆娯楽の真髄を見る
浅黒き肌纏うサリー原色の赤黄眩しき少女の陽射し
サイババに会いに行くのとメール着き思えば奇妙な旅の接点
傷を負うジェーンに捧ぐ優しき歌MAROON5をテーマソングに
濃ゆき顔茶髪にロン毛の色男煎じ詰めれば印度男なるかな
印度なる彼の摩訶不思議異空間静かなる午後のまどろみは同じ
クラクション日常となる旅先で警戒の仕方身につけつつある
信用に足る素晴らしき旅行店 故に騙せるボッタクリ鴨
海原の如く広がる麦畠 陽は落つ十億の一日と共に
終わり
Posted by らっっっきー at 09:21│Comments(0)
│旅