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Posted by さぽろぐ運営事務局 at

2007年07月09日

ユダヤと保守と戦争と・・・ まとめ




 とりあえず「アメリカの保守本流」という本を読み終わった。
 しかし、どうもしっくり来ないというか、複雑過ぎた・・・。どうも圧倒された感じである。これは面白いのだが、自分の中の根本的な疑問に一つの答えを出しているのかもしれない。
 その問いとは、なぜ、誰が911の事件を行ったのか、そしてなぜアメリカは戦争をし続けるのか、なぜアフガニスタン・イラクを攻撃したのか。
 アメリカをいくら憎んでも、あまり変わらないだろう。それよりもまず理解することが大事だろう。戦争を無くしたいとか、平和が大事だとか、思っている人は多いし、戦争をやり続けているアメリカのような国が、心の底から嫌いという人も沢山いると思う。アメリカ人だって、自分の国を恥じている人も多い。ましてや空爆を受けて家族が殺される人たちは、一生アメリカを憎み続けるだろう。

 さて、この本は、まず共和党・保守の基盤についての解説がある。現代も電力の50%近くを作る石炭、そしてかつての栄光があり、光ファイバーなどでいまだに重要な鉄道、この二つの利権が基盤となり、幾つかの大富豪が誕生し、大きな力を持つようになった。そして産業を振興し、シリコンバレーや、軍需産業が育った。そして更にメリル・リンチのような巨大な投資銀行も、そこから誕生した。そして彼らは閨閥を作っており、大富豪たちは皆親戚関係にある。そして政界にも進出し、巨大な軍需産業を背景に、数々の戦争を起こしてきた。
 と、このように鉄道やエネルギー利権という大きな資本があり、そこから重厚な産業を育て、閨閥関係を作る保守的な人々、それが共和党の姿であった。

 そして、このような保守に、一つの別の流れが加わり、大きく影響を与えていく。それがロスチャイルド財閥を中心としたユダヤ系の力である。そもそも19世紀以前からロスチャイルド家は、本家ヨーロッパの巨大な資本を背景に、アメリカでも大きな力となっていた。ロスチャイルドはユダヤ系であるが、ユダヤ人が好戦的なシオニストに変貌するのは、第二次世界大戦時のユダヤ人迫害を経て、イスラエルを建国してからである。イスラエル建国には、欧州のロスチャイルド家が中心となった。そしてルーズヴェルトも、ロスチャイルド家に近いし、ゴールドマン・サックスのアドバイザーが付いた。また共和党のニクソン・レーガンに対しては、アネンバーグというユダヤ人が親しい関係にあった。またゴールドマン・サックスから政界に参入する人が多数いたように、アメリカは保守的な人脈から、ロスチャイルド系のユダヤ人脈が、政界・財界に増えていき、支配力を強めていった。そしてそれが顕著になってきたのは、ここ最近である。クリントン政権は、ほとんどの閣僚がユダヤ人であったし、ブッシュ政権もユダヤ人の影響が大きい。そして、マスメディアもマードックなどロスチャイルド系が支配している。そして保守的な金融機関も、子会社にロスチャイルド系銀行が入り込み、ユダヤ系のネットワークを形成しており、金融詐欺に近い形で証券取引をして、莫大な儲けを出している。更にシンクタンクには、保守的な人脈と共に、狂信的なシオニストが多くおり、影の政府と言うほどに影響力が大きい。そして、好戦的な主張をマスメディアで流し、好戦的なユダヤ人脈を政界やペンタゴンに配置し、戦争を起こす。

 例えばチェニーの妻が、ロスチャイルドの支援するユダヤ系のシンクタンクに所属しているように、もともと保守だった人々も、ユダヤ系の人脈に取り込まれてしまっている。

 それでも分からないのは、なぜイラク戦争を行ったかである。単にロスチャイルドの後ろ盾があるシオニストたちによって、アメリカが乗っ取られているというだけでは、説明が十分ではない。
 広瀬氏は、その答を明確に書いているわけではない。
 例えば広瀬氏の言うように、石油利権の確保が目的では無く、殺戮の為の殺戮だったというのは、あまり答えとしては、納得できるものではない。また石油の為でも無かったと言う。石油の為では無かったという説は、まあ幾らか説得力はある。
 911テロは内部犯行であったとすれば、アフガニスタン、イラクの戦争は元々計画されていたと考える方が自然である。またアメリカは、イスラエルの為だけではなく、建国以来、とにかく戦争中毒に陥っていると言って良いほど戦争ばかりしてきた。そう考えれば元々戦争をしたいという潜在的な要求は、軍産複合体から出ているのであろう。
 そう考えると、アメリカ中枢を乗っ取ろうとしているユダヤ人脈は、その戦争中毒国家アメリカを利用して、自分たちの都合の良い戦争を続けるように、仕向けたのかもしれない。また、軍産複合体は、「終わりなきテロ戦争」という絶えざる緊張状態にあることで、アメリカ国民の血税から、たんまりと儲ける事ができる。もちろん戦争を決定するのは、企業の重役であり、実際に戦場に行って戦死する人間など、どうでも良いであろう。つまり、イスラエルのユダヤ人脈にとっても、軍産複合体にとっても、(またこの二つは、かなり重なっている。ウォール街の人間とは、まさに軍産複合体そのものと言っても良い)都合が良いウィンウィンゲームである。

 今までも推測ばかりだが、ここからは更に妄想である。
 そう考えると、ロスチャイルド家がまず膨大な資金のスタートであった。それがシンクタンクに流れ、「中東ドミノ化」などのイスラエルにとって都合の悪い国家を弱体化させつつ、永遠に戦争を続けられる画期的な方法、「テロ戦争」をやろうと決める。しかしそう簡単に世論を動かす事は難しい。よって、「真珠湾の時のような」インパクトある事件を起こす事に決める。そして911事件が自作自演で起こされた。マスメディアも、ロスチャイルド系で統制されているし、政界の重要ポストも完全に抑えられており、戦争を開始する事は可能であった。

 そして、現在、イラクでは完全な内戦状態になっている。そしてアメリカの財政は傾いている。しかし、それはアメリカにとって失敗なのだろうか。イラク戦争は失敗だったのだろうか。

 よく、イラク戦争は失敗であったとか、なぜこんなことをやっているのかとか、そういう言説を聞くことがある。
 しかし、自分は、現在の状況が失敗であるとは思えない。
 なぜならば、アメリカの国家財政が傾いたとしても、ユダヤ系金融資本家にダメージを与えるわけではない。当然の事ながら、アメリカ国家に忠誠を誓っているわけではなく、それは奪う対象でしかない。また、イラクは最悪の内戦状態であるが、それこそ軍産複合体の望んだ事なのではないだろうか。軍産複合体は、イラクから石油をもらうわけでも、平和にする事が目的でもない。税金が軍産複合体に注ぎ込まれる事が目的なのだ。だとしたら、混乱が続くほどに税金を奪う事ができるわけで、目的は現在達成中である。

 ならば全てが今のままなのかというとそうでもないであろう。911に関しては、もはや議論の余地など全く無い。あれは完全な内部犯行である。明白な証拠が揃い過ぎている。今、着々と刑事裁判に向けて準備が進んでいるらしい。仮に今後、911が内部犯行であったという事が、メディアで白日の下に晒されたとしても、それでも本当の主犯は逃げるであろう。そして、トカゲの尻尾切りのように、逮捕者、自殺者が出るかもしれない。
 また利権の内部でも、権力争い、利権争いは存在するであろう。それが人の世の常である。
 また日本は、戦争など対岸の火事だと思っている人も多いが、そんなことは無い。日本に最近どれだけ変化が起きただろうか。グローバル化はどれぐらい進んだだろうか。小泉ジュンイチロウ、竹中とは何であったか。そして改憲の動きは、何なのか。そういう事を考えれば、世界の資本を動かし、戦争を起こす人間たちに無警戒で良いはずが無い。
 その中で、よりマシな選択をする為に、我々がとりあえず出来る事と言ったら、情報を集める事、分析する事であろう。  

Posted by らっっっきー at 01:01Comments(0)