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2007年07月07日

■アメリカの保守本流2 石油の為じゃない?

■アメリカの保守本流2  石油の為じゃない?


 この本は、アメリカのイラク戦争に関する分析に向かっているが、広瀬氏は、イラク戦争は、石油が目的では無かったという説をとる。
 なるほど。NO BLOOD FOR OILというのは、違ったのだろうか。しかし長期的にはどうなのかだとか、石油目的もちょっとはあったんじゃないかとか思うけどな・・・。
 とりあえず以下にまとめ。





◆石油の為の戦争ではない????????????????????????

・確かに・・・アメリカ人は毎日一人が一升瓶六本の石油を消費
・確かに・・・スタンダード石油のロックフェラー財閥を中心とするアメリカのメジャー資本は、オイルショックを利用して天文学的な利益。

・油田採掘権を巡り、イギリス・アメリカは中東で数々の戦争を引き起こしてきた。
(悲しい写真ではあるが・・・・。普通に日常を暮らしていた無実の人々の多くの血が、現実に流されてきた。それを単なる数字や歴史の文字で軽く考えてはいけないであろう。)

■アメリカの保守本流2  石油の為じゃない?


1948 パレスチナ中東戦争
1949 ブライミ紛争
1953 イランCIAクーデター
1956 第二次中東戦争(スエズ動乱)
1962 イエメン内戦
1963 イラクCIAクーデター
1963-79 白色革命と大量虐殺
1970 ヨルダン内戦
1975 レバノン内戦
1982 レバノン、ベイルートのサブラ・シャティーラ虐殺事件
1980-88 イラン・イラク戦争
1991 湾岸戦争
2001 アフガン戦争
2003 イラク戦争






・確かに・・・ブッシュ政権の人々はオイルビジネスに関与
父ブッシュ→ロックフェラー財閥に関係。ザパタ石油
■アメリカの保守本流2  石油の為じゃない?
息子ブッシュ→テキサスの石油業者
チェニー→サウジの利権に関与する石油エンジニアリング会社ハリバートン会長
■アメリカの保守本流2  石油の為じゃない?
トマス・ホワイト陸軍長官→エンロン重役
■アメリカの保守本流2  石油の為じゃない?
ライス→ロックフェラーのスタンダード石油(シェブロン)重役
■アメリカの保守本流2  石油の為じゃない?
エヴァンス商務長官→石油・天然ガス会社会長




★しかし!!!! 石油が戦争の目的ではないだろう!!!!????
 もしイラク油田をアメリカが占有できるなら「石油の為の戦争」であっただろうが、ネオコンは「中東の民主化」を口実にした為、イラクの植民地化は不可能。
 石油ビジネスは、探査・採掘・輸送・精製・販売までオイルシンジケートを国際的に構成する共同作業が必要。
 石油会社が商習慣を無視→権益の保証は武力のみになる。
 石油会社は、アメリカ政府がイラク侵略をしなくても油田権益を確保できた。(今までもイラクから原油を手に入れていた)
 2001年、アメリカの石油消費量のうち、アラブ諸国からは15.3%、イラクからはたった4%の輸入。

 産油国は、アメリカが石油を適正価格で買ってくれないと困る為、メジャーに妥協しない。
 親米政権を作ったからと言って、石油権益を永遠に確保できるとは限らない。(ロックフェラーの世界最大の原油採掘会社アラムコをサウジアラビアは国有化した)
 アメリカ西部のオイルシェールという巨大石油資源がある為、石油確保の積極的な理由に乏しい。
 イラクが不安定になり、アラブ社会が不安定になれば、石油メジャーは、ビジネスをスムーズに行えなくなる。(石油の輸送ルートがゲリラ攻撃にあう可能性など)


★ただ一つ、紛争が石油元売会社に利益をもたらすのは??
 石油価格の上昇。
 (しかし、石油権益の確保と、石油価格自体を混同するのは間違い)

 ほとんどの人にとって、石油価格の上昇はマイナスの方が大きい。
 国家財政に打撃。

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Posted by らっっっきー at 00:16│Comments(0)
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