2007年01月23日
アメリカの日本改造計画 関岡英之(他)編
またブログの更新が遅れてしまった。
最近は、祖父の遺産の分割手続きを任されてしまったので、そのやり方を空いた時間に調べていたり、『アメリカの日本改造計画 マスコミが書けない「日米論」』を買って読んでいた。
遺産の分割手続きについては、プロに頼めば良いのだが、登記の名義を変えるぐらいであれば、自分らで出来そうだということで、ノウハウを調べている。ちゃんと終わったらまとめてアップしようかと思う。
『アメリカの日本改造計画 マスコミが書けない「日米論」』というのは、すさまじい本である。あまりにも内容が濃い!!
本書の編者は関岡英之氏。アメリカの内政干渉である『年次改革要望書』ということを中心に、日本の多くの有名な言論人の聞き書き、インタビューもしくは論文を掲載している。
ゴーマニズム宣言の 小林よしのり氏
外務省のラスプーチンの 佐藤優氏
国際政治学者の 副島隆彦氏
『ジャパン・ハンドラーズ』の著者 中田安彦氏
『国際摩擦と法』の著者 石黒一憲氏
コイズミ郵政民営化に反対し、刺客と熾烈に戦った元・衆議院議員の 小林興起氏
日本の対米従属への批判を強めている社会・経済学者 西部邁氏
新しい歴史教科書をつくる会名誉会長だった西尾幹二氏
保守主義、現実主義の思想家、言論人 佐伯啓思氏
反小泉の急先鋒だった政治評論家 森田実氏
などなど豪華な陣営となっており、一人一人の分量が少ない為、コンパクトで大変読みやすい。
自分がヘタに紹介するよりも、一人でも多くの人に読んで欲しいと思う。マスコミがいかに腐りきっていて、日本の状況を伝えないかも分かるし、どれだけ危機的な状況にあるかという事が分かると思う。
■以下とりあえずざっと読んだ感想
あまりにも内容が濃すぎて、消化不良であるが、ざっと感想を・・・。
とにかく問題が大きすぎて、じゃあいったいどうしたらいいんだ~~!!!!! と叫びたくなってしまった。
まず戦後の日本とアメリカの政治の歴史というものを概略してくれた森田氏の記事が分かりやすかった。以下、いろいろと感想を書くが、いろいろな人の言ってる事がゴチャマゼになってるかもしれない。
そもそも日本は独立国なのかということである。日本は戦後、少なくとも国としての戦略、方針のようなものがあった。そして、高度経済成長を経て、アメリカを経済的に脅かすまでに成長した。しかし、その後アメリカに、ずっとしてやられてしまっている。
その方法としては、アメリカが、政治家、マスコミ、官僚を親アメリカにして、取り込む事によって、ゆっくりと骨抜きにしていると言うのだ。アメリカの対日戦略は、民主党・共和党の枠を超えて、数十年単位で綿密に計画され、実行され、着実に成果を上げているというのだ。本当に恐ろしいほどである。
もともと日本は、国益を守る為に、アメリカと熾烈な交渉をして、アメリカからの要求に、そう易々とは従わなかったのは、頑固な官僚がいたからなのだ。そして骨のある政治家もいたはずなのだ。
しかし、最近はどうだろうか。小泉に代表されるように、政治家はアメリカの犬ばかりである。そして官僚も、「年次改革要望書」に従ってばかりだ。
そもそも日本という国は、今、存在するのだろうか??
もし、政治家がアメリカの言う事しか聞かず、官僚もアメリカの言う通りに働き、マスコミもアメリカの意に沿うことしか報道せず、三角合併によって日本企業もアメリカ企業の子会社となり、自衛隊もアメリカ軍の指揮下に置かれるようであったら、日本は果たして「独立国」と呼べるのだろうか。
日本の不幸は、中曽根という、超親米の政治家が、長く君臨している事だと森田氏は言う。
日本の国益とは何か、政治家とは何かを考えさせられた。
Posted by らっっっきー at 00:09│Comments(0)