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2006年12月22日

北朝鮮に行った8


 さて、バスはまた別の建物の前に来た。ここでは、この軍事境界線の歴史などを、スライドなどでレクチャーしてくれるのであった。
 そして噂に聞いていた誓約書にサインさせられた。ここであんたが死んでも韓国政府とかは責任負いませんよという事である。そして許可証のようなものを貰い、左胸に付けさせられた。
 日本人四人は後ろの席に座らされ、アメリカ人たちは前にゾロゾロと座った。アメリカ人の父、韓国人の母、そしてハーフの二人の息子もいた。二人の息子は、西洋人的で東洋人的で、一人はロンゲ、一人はチョンマゲをしていて、見かけ的には、ワルっぽかった。部屋は真っ暗になり、スクリーンの画像を見せながら、説明が始まったが、ガイドの人の通訳の声が、どんどん眠気を誘う。寝た。
 後で聞いた話では、ポプラ事件などの解説があったらしい。要は最初は韓国と、北朝鮮が共同で管理していた地域なのだが、ドンパチがあり、互いに死傷者が出た事件などがあってから、韓国と北朝鮮の管理地域は、南北にしっかりと分ける事になったらしい。
 そして会議場は、南北の境界線にあり、机の真ん中が、南北の国境の上となっているのだ。
 会議場は、北からの観光客も南からの観光客も来るらしく、その時間は別々であり、被ることはない。
 さて、目が覚めて、ついに、会議場に向かう。
 向かう途中、兵士の宿舎があったが、いまどきカマボコ型の、小さく古い兵舎なのであった。
 そして駐車場があったが、なんとそこに5歳ぐらいの小さい女の子が座っていた。兵士の家族も一緒に住んでいるのだろうか。そしてバレーコートなどもあり、若い韓国の兵士が、バレーボールをしていた。
 新しく、立派な白い四階建てぐらいの建物の前に来た。ここを通り、ドア抜けると、そこには、写真で見た北朝鮮と韓国との国境があった。壮大に目の前に開けている。

北朝鮮に行った8

 そしてテレビでよく見る北朝鮮の人民軍の兵士が、身じろぎもせず立っていた。ついに来た。これが噂の北朝鮮か・・・。

北朝鮮に行った8

北朝鮮に行った8

 また監視塔が、横にあり、そこから双眼鏡で兵士がこちらを見ていた。すぐに窓が閉まり、見えなくなってしまったが。

北朝鮮に行った8

 ヘルメットにタモリグラサンに、ダブダブコートの国連軍兵士が、10人くらいいた。体を半分建物に隠して、北を向いて立っていた。
 ガイドさんは、「絶対に指をさしたりしないでくださいね。写真も撮らないで下さい。」と繰り返していた。特に俺は、そういう事をしそうに見えたのか、俺に向かって何度も繰り返していた。
 さて、会議場に入った。青い建物である。中は、15畳くらいの部屋であった。そして真ん中に10人くらいが座れそうな長方形の机があった。そしてその真ん中には、外から繋がっている国境線があり、ガイドさんは、スタスタとそれを超えて歩いていた。

北朝鮮に行った8

 俺も歩いてゆき、「せーの、はい北朝鮮領土。」ってな感じで、ついに北朝鮮入国ができた。
 ここでは、写真を撮ることが許されていて、国連軍兵士と一緒に仲良く写真を撮ることができた。しかし、北朝鮮側に向かうドアの前には、国連軍兵士がいて、その後ろまで行くと、「北朝鮮への亡命者」となってしまう為、絶対に行かないでくださいね。と言ったが、台湾出身のじーさんが、余裕でその後ろに笑顔で歩いて行ってしまった為、日本人たちは、必死で手招きして、ダメダメと叫んだのだった。
 さて、会議場を出て、展望台のようなところに上った。北朝鮮の兵士は一人しか見えない。それにしても、カーキ色で、金正日をひたすら崇拝する変わった人たちが、目の前にいるというのはスゴイ事である。

北朝鮮に行った8

 再びバスに乗って、ポプラの木事件の現場にきた。国境に置いてあった看板がサビて古くなったものが、残っていた。

北朝鮮に行った8

 近くに山が見えるが、北の山は、脱北者を発見しやすいように、全部ハゲ山である。

北朝鮮に行った8

 そして「帰らざる橋」も近くにあった。帰らざる橋とは、1953年の停戦後捕虜送還が行われた際、捕虜たちがこの橋上で南北いずれかの方向を選択すると二度と帰って来られないことから、「帰らざる橋」と呼ばれるようになり、南北分断の象徴となってきた。
 次に施設内の土産物屋に立ち寄った。こんなところに土産物屋があるとは・・・。店員も明るく商品を進めてくる。国連軍のグラサン、コートセット、そして子供用のセットまで売っていた。北朝鮮産の茶や、ごま風味チョコレートを買った。

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Posted by らっっっきー at 23:28│Comments(0)
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