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2006年12月20日

北朝鮮に行った6

北朝鮮に行った6

 ってなわけで、こういう場所だったわけだが、ほとんど予備知識なしに、参加することになった。まあ、せっかく韓国に来たんだから、ちょっと話題の北朝鮮を見ておこうというミーハーな気持ちである。
 週休二日制の人なら、一日休みを取って、三日で韓国旅行が可能である。そして予算は、激安航空券で、二万円ぐらいからのものを買い、そして板門店ツアーが70000ウォンなので、一万円くらいで、合計三万円で北朝鮮の領土をチラっと訪れられるのである。もしヒマなら是非ぜひお試しあれ。ちょーカンタンである。
 さて、今日は日本人がすごく少なくて、四人しか参加していなかった。日本人の女性二人も参加していた。
 北朝鮮を、遠くから眺めることができるぐらいかな。と思っていたのだが、ナナナナナナナナナナナント、北朝鮮の領土に入れるということを初めて知った。会議場というのが、北と南の共同管理地域の真中にあり、そこに観光客が入る事ができるのである。
 バスの中で、ガイドさんから、説明を受けた。昔は、観光客の規制が今よりも厳しかったらしい。昔はジーンズを穿くのも禁止されていたらしい。今でもミニスカートなどはダメらしい。俺は黒いジーンズだったので、ガイドのおばちゃんは、見て、うーーーんと考え込んでいた。でも別のガイドに聞いたところ、これでオーケーということになった。
 非武装地帯(Demilitarized Zone)、DMZと呼ばれている場所なのだが、実は武装地帯であり、互いが兵器を向け合ってる場所らしい。
 映画「JSA」は、これから行く場所を舞台にしている。ウォン・ビンや、チャン・ドンゴンが出ていて、韓国で社会現象にまでなったような映画である。JSAは共同警備区域の略であり、JOINT SECURITY AREAのことである。
 なぜジーンズがダメかというと、アメリカ人は皆ジーンズばかり穿くので、それを見た北の人が、「資本主義国は貧乏だから、皆が同じボロい服を着ているのだ」と、勘違いされるからだ。でも今はジーンズが凄く高級だということも分かっているらしく、そのような規制は無いらしい。
 また、手を振ってもダメらしい。指をさしてもダメだ。相手側に、何か情報を与えてしまう可能性があるかららしい。昔、雨が降っていて、バスの窓が曇っていた時に、ヨーロッパからの観光客が、窓を拭く動作をしたところ、それが手を振っていると、バスに同乗して監視していたアメリカ兵が判断し、ツアーが中止になったことがあるらしい。
 しばらくすると、バスはフリーウェイに差し掛かった。ちょっと北に行けば、北朝鮮である。川があり、冬に凍ると、北朝鮮軍が攻めてくるらしい。
 昔は国境が、ただの金網だったらしく、直接戦闘が始まる事もあったので、互いに国境を2kmずつ離して、4kmの境界線を作ることにしたらしい。しかし徐々に北が、国境を近づけてくるので、韓国も近づけてくるらしい。
 道路のすぐ横には、鉄条網でグルグル巻かれたフェンスが、延々と伸びている。ソウルからこんなに近くに、こんな世界があるというのもスゴイ事である。
 ここは沼地が多く、野鳥の越冬地になっているらしい。数羽の鶴がいた。「鳥は、国を無視しますからね」とガイドが言っていた。
 韓国には、徴兵制があって、全ての男子は、二年の徴兵に参加しなければならないらしい。昨日会ったキムさんも、徴兵を経験しているらしかった。
 金持ちの息子や芸能人にも、徴兵は一律に課せられる為、どのようにその義務を免れるかということに、しのぎを削るらしい。野球選手にも薬を服用して、内臓に疾患があるということにして、徴兵を免れようとして、問題になったり、カナダに住んでいた有名なタレントが、徴兵に参加すると言いながら、逃れようとして、韓国に入国拒否になったりと、大変である。
 「日本人は平和ボケしてるでしょ。でも韓国の人は心のそこで常に戦争の恐怖を感じてるんです」と言った。
 韓国と北朝鮮は、あくまで休戦中であって、戦争が終わったわけではないのである。24時間、365日、1953年から53年間、ずーーっと、監視しつづけて、緊張しつづけているのである。
 日本人は、観光地と思ってるかもしれないが、板門店というのは、韓国人にとっては、あまり行きたくない場所らしい。またこの場所で、殺し合いに発展した事件も何回かあったので、ガイドさんは、毎回すごくナーバスになってしまうらしい。かわいそす。。
 一見すると普通の山なのだが、韓国軍の兵器が隠されているらしい。
 この辺りは田園地帯なのだが、田んぼには、戦車を止めるための、2mぐらいの鉄の棒が何本も刺さっている。この辺りは、工場も無く、有機農業ができるらしい。よってここで作られる米は、自然のままの美味しいお米で、そのブランドもあるらしい。その名も「非武装地帯」である。

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Posted by らっっっきー at 23:28│Comments(0)
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