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Posted by さぽろぐ運営事務局 at

2004年09月06日

強盗殺人とアメリカとイラクと日本

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 例えるならば、アメリカは強盗、イラクは銀行、石油は現金、大量破壊兵器は銃である。
 強盗アメリカは、イラク銀行に対し、お前らは持っている銃を捨てろと言った。(その銃は以前アメリカが与えたものであった。)イラク銀行は、しかたなく銃を廃棄した。しかし強盗アメリカは、イラク銀行がまだ銃を隠しているという理由でもって、自らの大量の銃を用いて銀行を襲撃した。一方的に銀行の行員は虐殺された。
 銃を捨ててしまった銀行は、なすすべもなく強盗の手に落ちた。襲撃後、もちろん銃は見つからなかったが、強盗はそんな事は気にしなかった。そして強盗アメリカは世界第二位の豊富な現金(石油)の入ったイラクの金庫を奪おうとした。
 強盗に襲われた後、傷つき生き残った行員の中には、新しい体制で生きていこうとする者がいる一方、いまだ抵抗する者も多数いた。
 ここで、強盗アメリカに従う、根は真面目で優秀な弱いチンピラ日本がでてくる。強盗アメリカはチンピラ日本に銀行の支配を手伝うように強要したのであった。
さて、これから何が起こるであろうか。チンピラはイラク銀行の傷ついた人々の為に、良い事をしてあげたいと思っている。このチンピラは、服従した行員にとっては、助けとなるかもしれない。だが、結局チンピラは強盗の子分に過ぎないのであるから、抵抗する行員にとっては、追い払うべき弱い敵である事に変わりはなく、簡単に殺されるであろう。
 強盗は言った。「私たちはあなたたちを自由にする為に来たのです」 そう言いながら彼らは一人の行員を踏みつけ殴り殺し、他の行員の口にテープを貼り、後ろ手にロープで縛った。
 強盗は言った。「私たちはこの銀行を建て直します」 そう言いながら彼らは武器を使って建物を破壊していた。
 強盗は言った。「私たちは貴方たちの意思を尊重した制度の銀行にします」 そう言いながら彼らは自分たちの子分を銀行の頭取につけ、行員の意見は無視した。
 強盗は勇気ある行員たちに何度も反撃された。だが、その度に強盗はぶち切れて、自分の強力な銃を乱射して無差別にイラク銀行の人を殺すのだった。  

Posted by らっっっきー at 14:09Comments(0)戦争とか世界とか

2004年09月06日

カミュから引用

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 アルベール・カミュの「ペスト」の一節を引用。
「世間に存在する悪は、ほとんどつねに無知に由来するものであり、善き意志も、豊かな知識がなければ、悪意と同じくらい多くの被害を与えることがありうる。人間は邪悪であるよりもむしろ善良であり、そして真実のところ、そのことは問題ではない。しかし彼らは多少とも無知であり、そして、それがすなわち美徳あるいは悪徳と呼ばれているところのものなのであって、最も救いのない悪徳とは、みずからすべてを知っていると信じ、そこでみずから人を殺す権利を認めるような無知の、悪徳にほかならぬのである。殺人者の魂は盲目なのであり、ありうるかぎりの明識なくしては、真の善良さも美しい愛も存在しない。」

 僕は派遣に反対です。
 でも派遣に賛成の人の中にも、粘着ネオコンもどきの人も居れば、心から善意でイラク市民の為に役立つ為に、派遣をするのだという人もいるように思います。(前者は論外ですが・・。)僕は、善意というものが、時として非常に恐ろしいものに成り得ると思うのです。

 戦争に賛成したアメリカ人は、果たしてイラク人を、不幸を与え、殺戮しようと思っていたでしょうか。いや、彼らは良い事をしているのだと信じていたと思います。隠されている大量破壊兵器を見つけ出し、強力な悪の独裁者から、民衆を解放するのだ、と信じていたのではないでしょうか。(まあ、それを信じる事自体そうとう頭が悪いと思うけど・・・)
 だが、実際は、最初の理由も嘘であり、罪無き市民は殺され、治安は悪化し、社会基盤は破壊され、失業者はあふれ、放射能で汚染され、米兵に対する攻撃もやむ事はなく、酷い有り様になっています。
 善意から、何かをしてあげたいという気持ちは分かります。しかし、自衛隊がそこに居る事によって引き起こされる、武装集団による襲撃や、それに伴う血みどろの戦闘などが、容易に想像できます。そしてその戦闘により民間人に死者が出る事も考えられます。また、自衛隊が米軍の仕事を肩代わりする事によって、米軍は軍事作戦により多くの人員を割くことができます。よって当然のことながら、結局はアメリカの軍事侵略に加担する事になります。ならば、現在継続中の戦争、大量破壊兵器という嘘の理由で、石油利権を強奪する為の戦争は、正しい行為なのでしょうか? 広い文脈で考えずに、「サマワの人々の為に善意で良い事するのだから賛成します」という事で、思考停止、判断停止に陥っていないでしょうか? こちらが善意であっても、そう受け取らない人もいるのです。

昔、YAHOO掲示板に書き込んだ内容。説教くさいなあ。  

Posted by らっっっきー at 13:59Comments(0)戦争とか世界とか

2004年09月06日

テロっていう欺瞞

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「テロに屈しない」為に自衛隊を派遣するという意見があるようだ。
テロとは何だろうか?これを定義する前に、最低限の道徳的原則を定める⇒「自分にとって正しい行為は他人にとっても正しく、他人にとって間違っている行為は自分にとっても間違っている」

アメリカ陸軍教範によると、テロの定義とは
⇒「威嚇・強要・恐怖の浸透を通じて、政治的・宗教的・思想的な目的を果たす為に、暴力や暴力の威嚇を計算ずくで用いる事」
である。しかし、この定義は、アメリカの戦争、報復戦争の公式の方針の言い換えである。
ならば、実際に巷で使われるテロとは何なのだろう? それは
⇒「他人が私たちに対して行うテロ」の事であろう。(この『私たち』は誰でも良い) 
   逆に言うと 「私たちが行うテロはテロとは呼ばない」 のである。 (ここで上に挙げた最低限の道徳的原則は破られている。)
(例)
・2001年10月ブッシュはアフガニスタンの人々に対し、彼らが指名手配容疑者を引き渡すまで、攻撃を続けると通告した。
 アフガニスタンの戦争では4000人ほどを殺戮
・2003年1月ブッシュは、フセイン大統領に対し、48時間以内にイラクを離れなければ、軍事攻撃に踏み切ると宣戦布告した。
 イラク戦争では1万人ほどを殺戮。また100万人以上の子供が経済制裁で死亡。
・アメリカの軍事支援を受けているイスラエルのパレスチナ人居住区への軍事侵攻、虐殺。
・1989年 アメリカのパナマ侵攻により、5000人が虐殺された。
・1970年代のベトナム戦争で、200万人以上のベトナム人を虐殺
・アメリカに支援されたインドネシアのスハルト将軍による50万人の殺戮
・ユーゴスラビアのNATO軍による攻撃
・ソマリア、スーダン、リベリア、ラオス、カンボジア、イラン、リビア、レバノン、フィリピン、ドミニカ、キューバ・・・・etc

 (↑これらは公式の定義に従えばテロであるが、巷で言うテロの定義に従えばテロではない)

もしこれらの行為が正当化されるならば、ハイチ・ニカラグア・エルサルバドル・アフガニスタン・・・etcはアメリカに対して大規模なテロを行う資格がある。もし最初にあげた道徳的原則を守るのであれば。
 
さて、道徳的原則を守る事にすれば、例に上げた行為は全てテロなのである。
「テロに屈しない」と言う言葉は、狭い意味での巷で言われるテロという定義しか含んでいない点で欺瞞的である。  

Posted by らっっっきー at 13:39Comments(2)戦争とか世界とか