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Posted by さぽろぐ運営事務局 at

2006年12月25日

韓国に行った11




 もう既に八時を過ぎていた為、入れるか微妙だった。本当は八時に閉まるのだが、なぜか九時までやっていて、八時過ぎたからナント無料で良いらしい。これが韓国文化だと言ってた。これがヨーロッパや日本なら、時間通り閉まるのだろうが、韓国だと適当でケンチャナヨで良いらしい。でも交通事故とかになってもケンチャナヨでは、良くないねと言ってた。
 さて、キムくんは、勉強が好きなのだろう。俺の大学にもこういう人はいた。考えてみると英語や日本語をちゃんと話せる時点で相当勉強家なんだろう。よって博物館でも、様々な遺跡を見て、これは何々遺跡だとか、韓国の歴史を解説してくれた。
 韓国の歴史と来て、やはりネットを良く見てる人なら、ピーーーンとくると思う。ちゃんとした歴史なのだろうか。不安がよぎる。
 しかし、自分は韓国の歴史を、ぜんぜん知らないのだが、新羅、百済、高句麗、高麗、李氏朝鮮など、様々な勢力が、王朝を築いて、統一したり分裂したりというのは、確か世界史の授業でならったような気がするし、そんなにおかしい事はなかった。
 韓国にも、縄文土器とか弥生土器みたいな時代があったんだなー。
 キムくんは、土器の名前とかが歴史のテストに出たので、覚えるのが大変だったと言っていた。日本と一緒だな。
 そして日本も大陸文化の影響を受けていて、韓国から文化が来てたんだなー。白状すると日本の方が文化的に上で、韓国はあまり歴史も文化も無くて、中国の属国みたいなものだったのかなと思っていた無知な自分がいるが、まあ石器、土器、鉄器の時代においては、ほとんど二つの国は違いは無かったんだなと思う。そしてその後もちゃんと独自の歴史があったのだろう。
 一点だけおかしかったのは、「日本の奈良は韓国人が作った」という事を知っているかと、普通に言ってきた事であった。韓国語のナラは国という意味だから、奈良はナラという名前なんだよと言っていた。
 これには、ちょっと笑ってしまった・・・。さて、ってなわけで調べてみた。【引用開始】(2chより)
 古代朝鮮語はほとんどわかっていません。
 
 したがって、日本の古い言葉が古代朝鮮語起源といわれても実証できません。(2chより別のカキコ)
 ナラ→奈良起源説ですね。この説、韓国系の人達にはかなりポピュラーな説のようですが、言語学的根拠に乏しい、民間語源説の域を出ないものだと思います。朝鮮語のnaraが日本の奈良の地名になったということを証明するためには、
 まず朝鮮語のnaraがそのままの語形で当時存在したことを確認しなくてはなりませんが、朝鮮語の場合、大抵この段階でつまずきます。なぜなら、朝鮮語には古い言語資料が極少数しか存在しないからです。ハングル制定後はともかく、それ以前のものとなると、
 ○三国時代の言語資料
 
 (1)『三国史記』(1145年)…固有名詞・吏読
 
 (2)『三国遺事』(1285年頃)…固有名詞・吏読・郷歌14首
 
 (3)『均如伝』(1075年)…郷歌11首
 ○中期語(前期中世語)の言語資料
 
 (4)『鶏林類事』(12世紀初)…当時の語句350程度を漢字で記載
 
 (5)『郷薬急求方』(13世紀中葉)…薬材名を漢字で表記
 以上の5文献があるほかは、金石文などの吏読資料と、中国の史書や『日本書紀』
 などの外国資料ぐらいしか存在しないと聞いています。要するに、特に古代語に関しては、一部の名詞(大部分は固有名詞)と助詞・助動詞くらいしか歴史的に辿ることができないのです。naraという朝鮮語が上記の資料に存在するかどうかは寡聞にして私は知りませんが、仮に存在したとしても中期語どまりでしょうし、語形の方も現在の形とは違っている可能性があります。
 
 このように、朝鮮語の歴史的研究はまだまだ濃霧の中をさまよっているような状態にあると言ってよく、とても日本語の語源になど口出しできるようなレベルではありません。(2ch更に別のカキコ)朝鮮語の「ナラ(国)」については、訓民正音(今日のハングル)創製時に、nara
 ではなくnarahと表記されていたという問題もある。日本の室町時代にあたる15世紀にもなって末尾のH音が残っているということは、さらに古くはK音であり、古く朝鮮語の「ナラ」を取り入れたならば、「ナラカ」というような形になるはずだという指摘もある。
 ttp://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Labo/6084/timei.htm
 (2chより)遅くとも7世紀には[nara]という語が半島に存在したとを証明しなくてはなりませんが、前述のように、高句麗語は[nua]、新羅語は[nu][nuri]であって[nara]には程遠いのです。しかも、現代朝鮮語の[nara]にしても中世には[narah]と余計な語末の子音[-h]が付いていたのですから、奈良と発音がまったく同じとは言えないのです。
 http://homepage1.nifty.com/forty-sixer/timei.htmより
 この問題について確かなことは二つしかない。一つは、日本に「ナラ」という古都があること、もう一つは、現代朝鮮語で「国」のことを「ナラ」ということである。そして、二つの事実を確かに結びつける論拠は、実は何一つないと言ってよい。(略)
 地名の語源を確かめることが一般の語彙の場合よりはるかに難しい(略)。
 (略)どの範囲をさしてつけられたのかということから調べなければならないのが地名である。さらに、本来の対象を確定できたとして、それにどのような意味で地名をつけたのかが次の関門となる。
 一般の語彙から失われた語が地名に残ることも十分に考えられるので、日本語の一般語彙で解釈が難しいからといって安易に他言語で解釈するのは厳に慎まなければならない。【引用終わり】
 
 ま、思った通り、その説は難しそうだ。。。。でも結構たくさんの人が信じているらしい。でもまあ分からないものは分からないね。物理や化学ではないのだから。
 

 さて、閉館間際の博物館で、キムくんの講義は続いた。高句麗が朝鮮を統一したならば、韓国の領土は満州あたりまで広がっていたのに残念だとか。高麗は派手な文化で、金ピカな装飾品が多かったとか。日本の石舞台古墳のように、韓国にも各地に石で出来た古墳があるらしい。ふーーん。韓国にも色々歴史があるんだねー。
 奈良はナラだから、韓国人が作ったなんてのは、いわゆる「俗説」であって、こういうマジメな博物館には、どこにも書いていない。マジメな韓国人も、マジメな韓国の考古学者もいるのだから、偏見を早く捨てなさい、俺!!
 一階の一部を駆け足で見るだけだったが、けっこう見ごたえがあった。王冠が一番派手ですごかった。できれば仏像まで見てみたかったな。
 さて、この建物は、デザイン賞を受賞したらしい。本当にカッコイイデザインであった。もう外は暗かった。ソウルタワーが遠くに見えた。ああ、今ソウルにいるんだなー。
 すごく寒いので、ファミマに寄って、コーヒーをおごってもらった。カムサハムニダ。
 警察がいたが、赤信号でも車が来ないので普通に人が渡っていた。この辺も韓国人的なケンチャナヨ精神なんだよと言ってた。徴兵制がすごく大変で、みんな苦労しているらしいが、試験に受かれば軍隊の代わりに、警察や消防の仕事でも良いらしい。でも韓国はデモが多くて、大変らしい。ついこの間も反米デモがあって、警察と民衆が殴り合ってたんだよと笑顔で教えてくれた。
 「そういえば日本に対するデモとかもやるんじゃないの?
 日本の国旗を燃やしたりとか。」と、こちらも笑いながら冗談ぽく聞いてみたが、うまく誤魔化されてしまった。
 「韓国人の間でも、アメリカに対する感情は複雑です。若い人は、アメリカが嫌いで、出て行けと言うけど、歳をとった人は、アメリカが必要だと言います。」
 「本当にそれは日本も同じだね。」
 「それに米兵の犯罪が多発してるんです。」
 「日本もそうだよ。アメリカは世界中に派兵してて、世界中で嫌われてるよ。でも嫌いなんだけど、頼らざるを得ない現実がいろんなところにあって、ジレンマなんだよね。」
 という会話がなされた。それに北朝鮮という敵がいるから、なおさら韓国は米軍に頼らざるを得ない。それはきっと複雑な感情なんだろう。

 クリスマスが近いのであった。  

Posted by らっっっきー at 01:20Comments(1)