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Posted by さぽろぐ運営事務局 at

2006年12月02日

100年前の女の子のミイラ



 昔、イタリアのパレルモに行った。
 そこには、数千体のミイラがあり、観光客が入ることができるカタコンベがある。グロ好きというわけではなかったが、非常にインパクトがあると聞いたので、イタリア観光のついでに行ってきたのである。そのカタコンベには、壁にギッシリと、ガイコツが、服を着たまま並べられているのである。

 はっきり言って、メチャクチャ怖い場所である。まじで日本の心霊スポットなんて、目ではない。

 キリスト教の聖人は、ミイラになって、永遠にその姿を残すということが、流行していたのだ。そこに安置してあるのは、僧だけではなく、上流階級の人々がいた。死してなおその存在を留めるのだ。メメント・モリの精神が感じられる。

 ガイコツとは言っても、服を着て、ポーズを取っているので、愛嬌がある。石造りの地下室である。数人の観光客がいた。 

 そこで一番衝撃的だったのが、少女のミイラであった。
 小さなガラスのケースに入っているのだが、髪の毛もついていて、服を着ていて、皮膚も残っている。まるで眠っているようなのである。とても可愛らしい少女のままなのである。その保存方法は謎らしい。一つの奇跡と呼ばれているらしい。

 この少女が亡くなったのは、1920年。今から86年前なのである。幼くして亡くなった娘を悼んだ良心は、ミイラとして永遠に残す事に決めたらしい。その美しい眠っているような顔を見ていると、少女の両親の悲しみが今も伝わってくるようである。

 しかし、非常に不思議な気持ちにさせられた。

 この少女は、自分の祖母よりも、昔に産まれたのだ。つまりもし今生きていたら、80歳を超えるおばあちゃんなのである。なのに、そこにいるのは、自分よりもずっと若い少女なのである。
 そして可愛らしいといえども、死体は死体なのであり、ちょっとした恐怖を感じてしまうのである。
 
 80年以上前に亡くなったのに、まだそこにいるというのも、かなり有り得ない感じであった。

 パレルモに行ったら是非訪れてみてください。


   

Posted by らっっっきー at 23:28Comments(0)