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らっっっきー

2005年08月27日 12:42



 
 全国のサラリーマンが毎年二回楽しみにするものと言えば、ボーナスである。そもそもサラリーの語源と言えば、塩から来ているのは有名な話である。古代ローマ?(ギリシャ)において、労働者(奴隷??)に対して、塩が支給された事から、給与をサラリーと呼び、現代のサラリーマンに繋がっている。
 資本主義社会の始まり、産業革命から欧州に広がった、資本家による大規模な産業システムが始まった時期においては、労働者は搾取される存在であった。一部の資本家が富を収奪し、大規模なヒエラルキーを構成していた。社会全体に貧富の差が拡大し、労働者は劣悪な条件におかれ、社会の階層化が進展した。その時期において、農業部門などの一次産業から二次産業への転換、つまりペティクラークの法則が働き、安価な労働者が大量に都市に流入していたという背景もある。そのような労働者の搾取を背景に、マルクス経済学などの理論を基礎とした社会主義が台頭したのが、20世紀前半であった。
 その後、社会主義諸国の政治的・経済的な凋落が明白となり、社会主義及び共産主義の失敗が明らかになった。その背景には、労働者が豊かになったという事がある。社会主義への転換と言ったドラスティックな変化を遂げずして、労働者の権利などが保障されてきた。日本においても、サラリーマンの給与は戦後一貫して、向上しており、人件費が、非常に高くなっている。それがサラリーとなり、ボーナスとなり、我々の生活を潤しているのであるが、アメリカ型グローバリズムの進展により、日本型の給与体系も見直しを迫られており、安穏としていられる状況ではない。グローバリズムに安易に同調すべきではなく、日本的な経済成長モデルを今後も模索していく必要があろう。

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