適当な言葉 花とかギリシャとか

らっっっきー

2004年09月11日 05:15



 その花は咲き誇り、自らの恍惚をあふれる陽光に、芳醇に淫らに、華を振り乱す。君は、若さに任せた快活さをベールを身にまとうがごとき自然さで、意に介さない。垂直な刺激に撃たれた君ですら、志向すべきエネルギーの躍動を見定められず戸惑う。
  君はそれほどの跳躍を知らなかった。君はそれほどまでの充実は想像しなかった。アクロポリスにそびえる白柱の紺碧よ。白昼夢にほほえんだ女神達よ。突如として襲った喧噪のスノッブ共に生々しきビールの味と感触の脂肪を想起させた。

 地中海で透明な碧をくぐりぬける自由な水の躍動と筋肉。何を持って君は快活さと叫ぶや。未だ見ず、かの哺乳類。笑い声すらその真からの明るさをつまびらかにせんや。

 意識的な退廃を、古都の名残に重ねるだろう。絶対の日射は生い茂る植物を愛し、重ねられた罅割れた石は、歴史を表情を、人間存在の軽さ重さ、込められた下品な笑顔と共に想起するだろう。

関連記事